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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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52話 明るく熱い場所

 狼さんの遺体を食べられないように、やりたくはないけれど燃やして、私は目を閉じて祈ってから先へと進み始めた。


 そして、冒険者達の屍を乗り越えて進んだ先に広がっていたのは、辺り一面が明るく輝き、グツグツと煮えたぎるマグマが広がる場所だった。



 ほぇー。

 なんだここ。

 こんなの落ちたら絶対に死んじゃうよ。

 ってか、それにしても明るいなぁ。

 今までずーっと暗い場所にいたからなんていうか明るすぎて目がチカチカするし、こりゃ気をつけて歩かないと……。

 それと、まずは目を慣らす為にも周囲を見渡さないとね!


 おっと、やっぱりこの空間にもモンスターは居るよね。冒険者は居るか分かんないけど、とりあえず警戒しつつゆっくりと進んで行こうかな。

 なるべくこっそりと、でもマグマには落ちないように、慎重に進行ルートを選んでいかないと。


 んー、もしかしてこれ道間違えたかな?

 見た感じ歩ける部分は少ないし、基本的にマグマばかりが広がっていてるから、一歩間違えれば命はなさそうかな?

 今は悪魔だし、変態を解けばスライムだから分かんないけど……。


 それと、マグマのせいで足場も所々崩れそうだし、進める部分が少ない。

 浮遊を使って動けなくなるわけにもいかないから、結局細い道を進むしかないわけで、綱渡りをしているようにしか思えない。


 あー、怖いなこれ。

 よくよく見ればマグマの中に泳ぐモンスターもいるし、私の存在がバレた瞬間終わる気がする。

 ま、まぁでも悪魔を食べようとする奴なんてそうそう現れないでしょ!

 うんうん。大丈夫大丈夫!



 ふぁっ!?

 い、今マグマ飛んできたんだけど!

 誰!? 誰が私を狙ってるの!?


 あー!

 見つけた!

 物凄くこっち見てるし、なんか口膨らんでるし、ってあれ?

 口膨らんでるのってまずくない?


 私を見つめるナマズのようなモンスターの膨らんだ口が開いたかと思えば、そこから先ほどのマグマとは桁違いの量のマグマが吐き出された。


 うわぁぁぁぁ!!

 やばいやばいやばい!

 避けられないよ! 多すぎだって!

 さっきは一発だったじゃん! そんなに吐いてくるならもっとこう、足場の広いところで吐いてよ!


 うわっ! あっつ!

 マグマ熱すぎでしょ! いやまぁマグマだから熱くないわけないけどさ、これは本格的にヤバイって。

 悪魔の体だから数発受けた今でもさほど体力は減ってないけど、これ以上ここで立ち往生してたら蜂の巣にされちゃう!

 幸いナマズもさすがにマグマを数十発はすぐに放たないのか、次の攻撃までまだ余裕があるし、もうなりふり構わず浮遊で逃げる!


 ひとまず足場を探して移動開始だ!

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