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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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50話 冒険者との戦い

 狼さんに魅了スキルを掛けて数日程経ち、未だ私と狼さんは一緒に行動中。

 動けなくなった時に聞こえたグツグツと煮えるような音を目指して移動してるんだけども、どうやら魅了スキルは時間制限で解ける訳じゃないらしい。


 それと、魅了スキルを使った後にステータスを確認してみたところ、捕食スキル同様に魅了スキルが消えていたし、恐らくは一度使って魅了が成功すれば、死ぬまで私の味方になってくれるんだと思う。


 ただ、問題としては魅了スキルが通用する相手にしか効かない事と、一体にしか魅了が使えないという事。

 まぁそもそもとして私は今まで一人で行動していたし、なんなら魅了が使えなくても眷属召喚で少しの間なら味方は増やせる。

 だから、問題とは言ったものの、正直言って魅了スキルのデメリットはそこまで問題にならなかったりする。


 ガルルルルッ。


 ん? 急に狼さんが私の前に出て唸り始めたけど、もしかしてモンスターが居るのかな?

 うーん。私を庇って前に出てくれるのは嬉しいけど、折角初めて出来たペットだし、流石に死なせたくはないから下がってもらおうかな。


 ガルッ!?


 ごめんね。少ししか日は経ってないけど、もう愛着が湧いてるの。

 魅了で無理やり従えさせちゃってる私が言うのもアレだけど、私の後ろに隠れてね。私が絶対に守るから!


 クゥーン……。


 んー、私の考えは伝わったみたいだね。魅了スキルの関係なのか分かんないけど、もしかしたら私の心の声とか伝わってるのかなぁ?

 ま、どっちにせよ狼さんが私の後ろに隠れたし、私は段々と私たちに迫ってくる音の主と戦うとしますか!


「皆! 警戒態勢! モンスター発見! 対象は危険度S相当の悪魔だ! 各自魅了に注意して武器を構えろ!」

「おう!」

「了解!」


 むむっ?

 まさかの音の主は人間!?

 しかも昔も一回だけ出会った時に思ったけど、私って人間の言葉理解出来るんだ……。

 もしかして日本語使ってるのかな? それとも転生特典的なので言語が理解できるようになってるとか?


 うーん。どちらにしても、結局悪魔の姿だろうが日本語は喋れないから、対話は無理だね。

 それにどうやら冒険者達はもう既に魔法を唱えようとしてるし、戦いは避けられそうにないね。


「炎の精霊よ、我が呼び声に応え、今その力を貸したまえ! 『フレイムショット!』」

「光の精霊よ、邪悪な根源たる悪魔にその裁きを与えたまえ。天よりの光を今ここに! 『ホーリー!』」


 うーわ、容赦ないなこいつら。

 先手必勝とばかりに連続で魔法を唱えてきやがった。しかも、光の魔法はなんとなく私に相性悪そうだし、ここは眷属を盾にして防ぐしかないか。


「くっ、自らの仲間を盾にするとは卑劣な奴め!」


 うーむ。まさか二発の魔法で私の召喚した眷属が全て消えちゃうなんて。

 もしかしなくてもこいつら結構強いのかな?

 まぁ、強いとか考えてる暇はないか。

 人間となんて戦ったことないし、まだ人を殺せるか若干不安だけど、殺される前に殺しちゃうしかないしね!


『ーーー!』


「悪魔の魔法だ! 守りを固めろ!」

「準備は出来ています! 我が守護精霊たる騎士よ、邪悪なる力から我らを守りたまえ! 『プロテクション!』」


 えぇ。ちょっと待ってよ。私の魔法全部防がれてるじゃん。

 くそ。こうなったら眷属召喚して物理で攻めるしかないか。


「我が守護騎士たる精霊よ、何処より現れる邪悪なる眷属を封じたまえ! 『サンクチュアリ!』」


 えっ?

 なに? なんか結界みたいなの作られたんだけど。

 もしかしてこれ眷属を召喚出来ない感じ?

 やばくない? もしかしなくてもこいつら悪魔との戦いを熟知してる感じだよね。


 あ、やっぱり眷属召喚出来ないや。

 んー、これ私詰んだかも……。

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