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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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49話 私の強さをご覧あれ!

 ーーーシーンと静まり返る中、私の耳に聞こえるのは、微かにグツグツとなにかが煮えているような音。

 迷宮に相応しくない音を嗜みつつ、私はただただひたすらにボーッとしていた。


 あー! 早く回復しないかなー!

 もう静かに待つの飽きたよ! 動きたくて仕方ないよ!

 どうすりゃ良いんだ!


 あ、そういえば今思ったけど、この悪魔の状態で魔法使うと、なにやら私の口? で良いのかな? それがボゾボソと動いてるんだよね。

 ってか、動いてるっていうよりなにか喋ってるんだわ。

 まぁ勿論の事ながら私としては魔法の名前を言っているわけだし、悪魔の状態だろうと意識しなくとも口を動かしてるのは理解できているわけよ。


 ただね、こう口で喋った言葉を私は上手く聞き取れないのよ。

 多分だけど悪魔同士とか、悪魔の言葉が分かるやつなら伝わると思うんだけど、私にはさっぱり。

 ま、どっちみち悪魔と友好的に接してくれる奴なんて居るとは思えないし、喋らなくても良いんだけどね。


 あー、でも独り言を呟いて遊んだりする分には良いし、ずっと喋れてなかったから、喋れるってだけで嬉しいかな?


 ……むむ?

 おおっ! なにやらようやく回復をしてきた気がするぞ!

 そろそろスキルの試し打ちをする為に移動しようかな!

 ずっとここに居るのも退屈だし!


 ーーーガルルルッ!


 ひょえ!?

 えっと、もしかして私がようやく移動出来るって時にモンスターがやってきちゃった感じ?

 それも、まさかまさかのさっき悪魔と戦ってた巨大狼さんじゃないですかー。

 もしかして仲間がやられたから報復に来たとかかな?

 ま、どっちでも良いや!

 スキルの試し打ちをする為にも目の前で戦闘態勢に入ってる狼さん3匹には実験台になってもらいますか!


 グルルルッ! ガァッ!


 ふむふむ。まずは3匹で私を囲む形で移動するわけね。だったら、私も手数を増やしますよ!

 出ろ! 私の眷属達!


 おおっ!

 数こそ一桁くらいしか居ないけど、真っ黒のコウモリやら小さい悪魔やらが出てきてくれた!

 でも狼さん達も眷属を召喚するのを分かっていたのかあんまり驚いてないみたい。

 うーん。少しは警戒してるっぽくてまだ襲ってこないけど、あんまり長引かせたら他のモンスターも来そうだし、ズルい手段で倒しちゃいますか!


 よーし、そうと決めたら即行動! まずは浮遊魔法で空に飛んでから、あとは眷属を囮にして魔法を撃つだけよ!

 はっはっは!

 爆撃だー! どうだ! 飛んでる私には手も足も出ないだろ!

 いやー、安全圏からの攻撃は楽しいなー!


 さてさて、私のファイヤーボールに巻き込まれたりして眷属達もあらかた消えちゃったし、一回下に降りて確認しちゃおーっと!


 ふむふむ。

 どうやら魔法の暴力には狼さん達も耐えきれなかったみたいだね。

 やっぱりこの手段はズルいけど強いなぁ。


 ガァッ!


 おっと、1匹は生き残ってたのね。

 それだったら、噛みつかれる前にスキルを試させてもらうよ!

 魅了スキル発動!


 んー、見た目的には狼さんは何も変わってないけど、私の目から出たピンク色のオーラ? みたいなのをくらってから攻撃をやめて私の側にピッタリ寄り添ってるし、効果有りかな?

 ま、どっちみち現状敵対してこない時点で、概ねスキルの内容は分かったし、良い戦いだったかな。


 後は魅了のスキルが解けるタイミングとかを検証していくとしますか!


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