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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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47話 回数制限のあるスキル

 変態を解除してスライムに戻ってから更に数日以上が経過致しました、只今私は地面にべったりと張り付いております。

 なんていうかもうスライムの状態なのにお腹が空きすぎて動けなくなっちゃったんだよね。


 どうしようかこれ。

 このままだとモンスターに見つかったら殺されちゃうよ……。

 スライムに戻ってからも、やれ悪魔だの巨大な蟹だの、大群の鉢に襲われてるし、こんなただの道に転がってたら襲われること間違いない。

 ステータスも少しずつ体力が減ってきて回復しなくなるしで、もう最悪なことだらけ!


 あー、でも一つだけ良いことがあるとしたら一度だけ使った捕食スキルが回復したってところかな。

 捕食スキルがどの程度強いか分かんないけど、まぁ究極のピンチに使えばもしかしたら倒せるかも……かな?


 ーーーあっ。これ死んだな。

 全然気付いてなかったけど目の前につい昨日追いかけられた悪魔さんがいるじゃん。

 もう死に際の私を見つめてるこの悪魔さんは死神なのかな?

 まぁでももうどうでも良いや。死神だか悪魔だか知らないけど、抵抗しないから早く殺してくださいな。


「ーーー」

 いやいや、なにか喋られましてもこちらにはなに喋ってるか分かりませんよ。

 それに抵抗しない私を見て首を傾げないでください。

 どう見たって私じゃあなたには勝てないでしょーが。


「ーーー!」


 あれ? どうして悪魔さんは突然後ろを振り向いてるの?

 もしかして私への興味がなくなった?

 ってことは生き延びたのかな私。

 はぁ。どっちみち死に近いわけだし、なんか良いような悪いような気分だね。


「ガルルルルッ!」


 ……あ、なんだ、私を見逃したわけじゃないのか。

 悪魔さんの向いてる方向で巨大な黒い狼がいるのね。

 先に抵抗してきそうなモンスターから殺すって事か。

 ま、でも最後の瞬間にモンスター同士の戦いを見れるのは良いかもね。


 おー、悪魔さん強いなぁ。巨大な狼なんて3匹で戦ってるのに全く攻撃が当たってないじゃん。

 凄い凄い。この階層の中でもめちゃくちゃ強い部類に入りそうだね。


 あ、てかこれ今チャンスだよね。

 戦ってる最中だったら捕食スキルを避けられる危険性はあんまりなさそうだし、割と近くで戦ってるから動けない私でもワンチャンスある。

 元より逃げることなんてできないんだし、上手くいけば空腹も治るんだからやるしかない。


 いけ! 私の捕食スキル!

 もう全部食べちゃえー!!!


 うおっ。

 マジ? ホントにこれ私がやったの?

 空腹感もないし、目の前で戦ってたモンスターたちもいない。抉れた地面だけが私の目の前に広がっている。


 お、おう。これ多分私だな。

 捕食スキル使った後に力を振り絞ったからなのか記憶があんまりないし……。


 んー、ちょっと自分に引いてるけどとりあえず喜んどこうかな!

 やったー! 私の勝ちだー!

 はっはっは。私を雑魚と思って後回しにした悪魔さんには感謝しかないよ!


 とりあえずステータス見よーっと!

 さすがに空腹感もないから体力は回復し始めてる筈だしね!


 おー、やっぱり大丈夫そう。前回と同じく捕食スキルはステータス欄から消えてるけど、今回回復したように多分またいつか回復してるでしょ!

 あんなに強いスキルだからね、いつ回復するかは分からないけど、またいつか使えると思うだけで心強いもんだよ!


『警告、捕食スキルの使用を二度確認致しました。』


 ……えっ?

 なにこれ、やっぱり捕食スキルって使っちゃダメな感じのスキルだったって事?

 なにそれ聞いてないよ!

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