表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/161

43話 食べる為のスキル……?

 ごっはん! ごっはん!

 ってあれ?

 まだ一応生きてるのかぁ。


 うーん。

 頭蓋骨砕いても生きてるなんて凄いなぁ。

 けど、もう抵抗する力もないみたいだし、ここは完全に仕留めるまで回復した喉を使って毒を蓄積させていこうかな。

 後は殴りすぎてちょっと痛い尻尾を更に活用して命を奪わないと。


 ふーんふーん。

 いやー、ご飯が目の前にあるこの状況はとても良いね。

 苦しそうにしてる首長竜には悪いけど、私は君の味が楽しみで仕方ないよ。

 だから早く死んでくれないかなぁ。


 うひっ!?

 あっぶなぁ。

 まさかまさかの最後に私を飲み込もうとするなんて……。

 いやー、危機一髪だった。

 幾ら噛む力とかがなくても飲み込まれたらさすがに私じゃ脱出は出来なさそうだからね。

 良かった良かった。

 おっと、しかもさっきので首長竜は動かなくなったみたいだし、一応巨体でよく分からないけど心臓も確認しとこうかな。


 よしよし、止まってるね。さすがにモンスターが意図的に心臓を止めるなんて出来ないと思うし、ようやく私の戦いは終わった。

 後は少しずつ腐らないうちに食べていくだけ!



 ふぃー。

 あれから数日は経つけどまだあと半分は残ってるのかぁ。

 さすがにそろそろ腐ってきたし、味も最初は中々淡白で美味しかったけど、今日とかはなんていうか飽きてきたからスライムで一気に取り込んじゃおうかな。

 どの程度スライムの姿なら食べられるかも確認しときたいし、いっちょ試してみるとしますか!


 うーん。

 そうは言ってもさすがにぶつ切りとかにもしてないし、一気には取り込めないんだよなぁ。

 どうしよっかな。

 あっ! そういえば今思ったら私のスキルの中で捕食っていうスキルがあった筈!

 ずっと食べるときに勝手に発動してると思ってたけど、もしかしたら任意的に発動できるんじゃないかな!?


 ものは試しだよね!

 よーし、捕食スキル発動!


 うおっ。

 なんじゃこれ。

 私すごっ! 下手したらさっきの首長竜よりも大きな口を開けてたんじゃない?

 一瞬だったからよく覚えてないけど、既に首長竜は骨になって食べきってるし、もしかしなくても捕食スキルって強スキルなのかも!


 いやいやいや。さすがに動かない敵とかにしか使えないよね多分……。

 い、一応もう一回試してみようかな。獲物とか居ないけど、発動は出来るよね?


 あれ?

 発動出来ない?

 ちょ、ちょっと一回ステータス見てみようかな。



 名前:霧香

 種族:コピースライム『希少種』

 HP:720


 スキル:変身 物理攻撃激減 再生 変態


 ふぇ?

 なんかめっちゃ体力増えてるんだけど……。

 やっぱりあの首長竜は相当強いモンスターだったのかなぁ。

 まぁ水の底から来たわけだし、強くても納得しちゃうよ。

 それに今回はたまたま勝てたけど、次水の中で出会ったら負けると思うしね!


 っていうかなんで私のステータスから捕食スキル消えてんの!?

 やっぱりスキル使ったからか!

 ぐぬぬぬ。

 もしもこれで一度しか使えないスキルとかだったら泣くぞ私!

 本気で泣くから覚悟しとけよな!


 はぁはぁはぁ。

 ……ま、こんな事言ってもどうしようないんですけどね。

 さーてと、気を取り直して水の中にもう一度入ろーっと!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ