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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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41話 水の中のモンスター

ちょっと遅くなりました!


 みーずのなーかー!

 ひゃっほーい!

 なんとなくだけど開放感あってきもちー!


 あ、でもさすがにスライムといえども水と完全に一体化というか、飲まれたらどうなるか分からないし、あんまり深くは潜れないんだよね。

 なんていうか、深く潜るというよりも長い時間水の中にいたらそれだけ私が私じゃなくなるような気がして、潜れる距離も、潜る時間も限界値がある。

 多分成長すれば大丈夫になるんだろうけど、また一から成長し直した私じゃ底には辿り着けない。


 まぁ今見えてる範囲で地面は見えないし、相当この水の底は相当深いってことになると思うから、少し成長したくらいじゃどちらにせよ辿り着けないと思うけどね。


 それに開放感はあって気持ちいいんだけど、肝心のご飯がない。

 前回の水場では魚とかが沢山いたけど、今は何もない。本当に、ただ水しかない。


 うーん。なんでだろ?

 魚の体には毒とかなのかな?

 それとも、ここを狩場にしてるモンスターが居るとか?

 いやいやいや。

 さすがにこの隠し場所は他のモンスターにも見つかってないでしょ!

 だって私が来てからまだ一度もモンスターは来てないし!

 だけど、さすがに水しかないのは不自然なんだよねぇ。


 んー?

 今なんか深いところでピカって光ったような……。

 水の底って元々この洞窟自体に光があんまりないから暗すぎて見えないんだよねー。

 だからなにか居ても全く分かんないし、そもそもとして水の中にモンスターが居るなんて聞いてない。

 そう、聞いてないよ。

 だからさー、どんどん近づいてくるのやめてくれないかな?


 ちょ、待って、ホントにやめて!

 無理だから! 水の中で戦闘とか無理だから!

 お願いだからほら、日本にも居た提灯アンコウだっけ? そんな魚でいてよ!

 私を食べない魚だったら近づいても良いからー!


 ーーーあ、これ死んだ。

 蛇みたいに長い体に、なんでも飲み込んじゃいそうな大きい口となんでも噛み砕けそうな牙。それに、暗い所でも光る金色に輝く瞳。

 そんなモンスターが私を飲み込もうと、食べようと口を開けて迫ってきている。

 逃げられない。死ぬ。

 でもきっと即死はしないと思う。水と一緒に飲まれるから、その勢いによって多分……あれ? 逆に勢いに乗れば?


 そうだ!

 水の流れを使えばまだ生き残れる!

 大きい口で迫ってきてるから、そのせいで水の流れはどんどん強まってる!

 下から強い流れがきてるから、上手くそれにさえ乗ればっ!


 よしっ!

 スライムの体だからなんとかなった!

 水と同化したから戻れるか不安だったけど、なんとか大丈夫!

 意識はオーケー!

 私の体力は結構やばい!

 でももう陸の上だからモンスターも来ないはず!


 って、うぎゃぁぁぁぁ!

 なにあいつ!

 蛇のモンスターかと思ったら違うじゃん!

 っていうかデカすぎ!

 あれだよあれ! 日本で絶滅した、えーっと、首長竜? みたいな感じのやつじゃん!

 やばいよこれ、体格差ありすぎて全長は分かんないし、なによりも威圧感がすごい。


 もはや相手から見たら私なんて石粒程度だろうし、よくよく考えたら首長竜は恐らく私を狙って食べようとしたんじゃなく、海水ごと色んな生物を捕食しようとしたんだと思う。


 でも、そんな中でスライムが逃げるのが見えたから追ってきた感じ……かな? 多分だけど。


 まぁそんな事はどうでも良いや。結局のところ私は生きてるし、相手も私を今は狙っている。

 勝てる見込みはないけれど、あの体格で逃げ道を塞がれてるし、戦うしかない。

 生き延びて逃げることを私は優先するけど、いざ尋常に勝負!

一応予定としては60話付近で外に出れたらなぁとか考えております。

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