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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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32話 暗闇の中からこんにちは!

 さてさて。

 今私の状況は物凄くピンチな訳なんですけども、ここでの私にはまだ選択肢が二つか三つあるわけなのです。

 勿論一つは戦うという選択肢。

 そして、もう一つは逃げるという選択肢。

 あと一つは……恐らく私たちの戦いが終わってから漁夫の利を狙っているモンスターになすり付けるという選択肢。

 とまぁ、三つ目は視線以外に場所が分からないから無理だとして、基本的に逃げるか戦うかの二択から選ばないとならない。


 うーむ。

 戦って勝てるかなぁ。

 でもこの階層でのモンスターの強さも知っときたいし、確実に逃げられる訳じゃないしね。


 ヒュッ。


 ひぇ。

 どうして挨拶もなしに矢を飛ばしてくるのさ!

 まずはえーっと、こんにちは? こんばんは? おはようございます? でしょうが!


 すいません、ごめんなさい!

 挨拶とか馬鹿なこと言わないから遠距離からひたすら矢を飛ばすのだけはやめてください!

 そんなの死んでしまいます!


 ぐぬぬ。遠距離から相手が攻撃してくるならこっちもこれで対応するしかない!

 いくよ!


 うー、燃えちゃえぇぇぇ!


 ゲホッゲホッ。

 はぁ。やっぱり炎のブレスは慣れないなぁ。

 喉は熱いし、なんか難しいんだよねこれ。

 けどどうでしょうか!

 私の放ったブレスで前方からの攻撃は止まりました!


 さぁて、今のうちに逃げるぞー!


 カツン。


 ……うぇ?

 私の岩になんか当たった?

 うーん。

 って、ちょ、私が戦ってる相手ってゴブリンの集団だったの!?

 なにあれ!

 小さくて緑色で、でも人間みたいに大きい個体も居るし……。

 うげー、しかも私のブレスで焼け死んでるのが小型のゴブリンじゃん。


 ってことは強いゴブリンは小さいゴブリンを盾にしたって事かな。

 それに大きい石みたいな盾が焦げて転がってるし、強い個体にはやっぱり防がれちゃったか。


 うーん。

 でもどうして急にゴブリン達は松明を点けて姿を見えるようにしたんだろ。


 ていうか、さっきから妙に後ろからも気配感じるんだよね。

 さっきの背中の岩への攻撃も気になるし、後ろになんか居るのかな?


 ギャァァァァァァ!

 無理無理無理!

 怖いって!

 どうして振り向いたら笑顔で剣を持ってるゴブリンが居るの!?


 はっ!

 もしかしてこいつの存在がバレないようにゴブリン達は松明を点けたのか!

 ぐぬぬ。

 してやられた!


 まぁでも後ろにいるゴブリンは一人だし、すぐ片付ければまだなんとかなる!

 笑顔のゴブリンへとタックルを仕掛ける私。

 だが、そんなタックルを身軽に躱されてしまい、躱された直後に私の腕に激痛が走った。


 !?!?!!?

 痛い!

 刺された!

 しかも結構深く刺しやがったから簡単には引き抜けない!


 ぐぬぬ。

 幸いにも刺したゴブリンは集団に戻っていったから追撃はないけど、ジリジリと私は追い込まれている。

 暗闇のせいでどこが壁なのかも分かんないし、松明でニヤニヤと笑っているゴブリン達は相変わらず怖いし、キモいしで状況的には最悪。


 普通に考えれば深傷を負った今は逃げるべきだろうけど、恐らく逃してくれない。

 それに、変態を解いてスライムや他のモンスターに変身した所で逃げ切れる保証はない。


 うーん。

 戦うしかないかな。

 勝率的には低いだろうけど、幸いブレスは効きそうだしきっと大丈夫!

 私なら勝てる!

 何度だって窮地は乗り越えてきたからね。

 よーし!

 いっちょ倒してやろうじゃないか!

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