表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/161

31話 喋る緑色のやつ!

 ふぃー。

 なんとか生存出来たー!

 相変わらずの真っ暗闇だし、なにやら見られてるような視線は感じるけど、襲われてないから問題はなし!

 でもなんで襲ってこないのかな?

 視線を感じてるのは私の勘違いで、実際にはここに居るモンスターも見えてないとか?


 うーん。

 でも明らかにスライムの姿でウロウロしてたら襲ってきてもおかしくないと思うんだよねぇ。

 だって、スライムなんてもはやこの階層においては雑魚だよ雑魚。

 相手のモンスターも負ける心配はしないでしょーよ。


 ま、とにかく襲ってこない今がきっとチャンスなんだろうな。

 もしかしたら上の階層から降りてきた私にビビっているのかもしれないし!

 なにせ、あの鬼のようなモンスターから逃げ切ったスライムだからね。

 ってかよく良く考えたらあんな鬼みたいなモンスターがあの階層に存在していいのかなぁ。

 本能的にあのモンスターには勝てる気がしなかったし、なんなら追いかけられてる最中は常に死が私を襲ってた。

 変態してトカゲになっても善戦はおろか、きっと普通に負けて死んでたと思う。


 いやー、迷宮とか異世界だからなにが起こっても不思議ではないけど、あんなヤバイモンスターが普通に歩いてるっていう事実が凄い。

 ホント、良く前の階層の生態系は崩れなかったなぁ。


 おっ。

 考え事してるうちになにやら目の前にゆらゆら揺れてる光が!

 って、あれは光っていうよりも火じゃない!?

 という事は、この暗闇を歩いてる存在が目の前に居るって事だ!


 松明を使ってる感じだし、さすがに人間かな?

 まぁでも例え人間だろうが今の私はモンスターだし、襲われること間違いなしだね。

 よし。

 ここは変態スキルを使っておこう。


 ……。

 …………ヤバイ。

 ヤバイヤバイヤバイ!

 失敗しちゃったぁぁぁあ!

 そういえば変態スキルを使ったら光に包まれちゃうじゃん!

 周囲に私はここですよーってバラしちゃったよ!


 うわ、松明を持った存在がどんどん近付いてくる!

 どうしよう。

 逃げる?

 いや、うーん。

 でも戦うのは難しいよね。

 暗闇だし、相手が人だろうがモンスターだろうが強さが分からないし。

 ぐぬぬ。

 覚悟を決めろ私!

 戦うぞ!


 グギャギャ!

 エモノハッケン!

 コロス! タベル!

 ギヒャヒャヒャ!


 はい。

 これは終わりました。

 いわゆるこいつらはゴブリンっていう存在だね。

 恐らくこいつらもこの世界の言葉を拙いながらも喋ってるんだろうけど、私には相変わらず日本語として聞こえる。

 きっと私自身はこの世界の言語を書いたりは出来ないんだろうけど、なにかしらの力が働いて日本語に翻訳して聞いたりは出来るんだと思う。


 まぁそれは正直現状においてはどうでも良くて、とりあえず今は確実に私を獲物認定して殺意剥き出しの緑色の人間フォルムであるゴブリンをどうにかしないといけないみたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ