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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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25話 大変態を遂げました

 進化してからというもの、手頃な岩を探す為に進み続けて数日が経った。

 というのも、ここが迷宮だから早々大きめの岩が生えている事がないのだ。

 広場のような部屋があったり、以前住み着いていたオアシス的な場所があれば話は別だが、基本的には四方を壁で囲んだ道しか存在しない。

 だから私は数日間も進み続けているのだ。


 当然そんな数日間の間も忍者のように天井から奇襲をしたり、罠を駆使して獲物は捕獲している。

 そして、そんなご飯を捕獲する際でも私は自分が進化したことによる動き易さを実感していた。


 まず第一に、スライムとしての動きが少しだけ速くなったのだ。

 いやまぁ、スライムだから元々物凄く遅いわけではあるんだけど、私からしてみれば実感できるほどに速くなった。

 それに加え、天井とかに張り付く間も殆ど力を込めなくても張り付けるようになったのは嬉しい。


 あれ? もしかして私めちゃくちゃ強くなったんじゃね?

 と思うほどに私の奇襲は失敗しなくなった。

 なにせ、天井を這うようにして動いているのだから狼なんかの地上を歩く生物相手にはほぼ無敵状態なのだ。


 うーん。こうして強くなれたのは良いんだけど、そろそろ変態とやらのスキルを使ってみたいなぁ。

 進めど進めど隠れられるような場所なんてない。

 ほんと、どうなってんだこれ?


 まぁ、迷宮だから仕方ないか。

 迷宮そのものの構造なんて知らないけど、きっと迷宮はこういうものなんだろう。


 というわけで、いい加減スキルを使えないのも嫌なので私は普通に道のど真ん中で変態スキルを使ってみることにしました。

 するどどうだろう。

 私を光が包み込んだかと思えば、気が付けば私の体はまるっきり変化していた。

 スライムの体ではなく、中身から細部に至るまで全てが変化していたのだ。


 ふぇ。

 あれ?

 もしかして私の体ってずっとこのままなの?

 待って待って待って、それは無理。

 確かにスライムの体って不便だったり動き遅かったけど、私にぴったりだったんだよ!?

 それなのにどうして私はさっき捕食した岩を背負ったトカゲになってるの!!


 よし。とりあえず解除しよう。変身スキルと同じ感じで解除すればきっと大丈夫な筈!


 ガルルルルッ。


 えっ。

 このタイミングで普通モンスターが寄ってきます?

 いやいやいや。おかしいでしょ。

 もうちょっと空気とか読めないかなぁ。


 あー、でも変態スキルでトカゲになれたわけだし、変身と違う部分とか探す為に戦ってみるかぁ。

 なにより私に唸り声をあげている狼さんは私を警戒してるみたいだし、スライムの時は真っ先に襲ってきたのを考えれば戦いやすそうだしね。


 ……ただ、これじゃどうしても正々堂々戦う羽目になるんだよね……。

 勝てるかなぁ。

 うーむ。

 ま、勝てるでしょ!

 ひとまずはトカゲの動きを思い出しながら、戦ってみよっと!

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