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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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22話 と、溶けない!?

 うわぁああ!

 やめてー! 目がぁ、目が回るぅぅぅ!


 うぇ。

 はぁはぁ。

 まさか振り解かれるなんて。


 それに私が上から岩を取り込んだのに、見た感じだと全く溶けてない。

 振り解かれる間も結構時間あったけど、これは相当めんどくさい相手だ。


 力も強いし、岩で防がれたせいで奇襲は使えない。

 それに、なにやら口から赤い炎のようなものがーーー。


 ゴォォォォォオ!!!


 ひぇ。

 危なっ!

 なにあいつ! 岩を背負ってるくせに炎まで吐きやがるの!?


 うわ!

 また吐いてきやがった!

 これじゃ迂闊に近寄れないじゃん!

 炎も少しさっき掠ったけど、熱いし痛かったからホント最悪!

 それに、チラッと見ただけだけど私のステータスが掠っただけで半分も減ってたよ!? 半分だよ半分!


 いやまぁ、スライムだから物理に強くとも炎とか魔法に弱そうなイメージだけどさ、それでも掠るだけで半分は弱すぎでしょ!


 やばいって、これ。本格的に勝ち目が薄いよ!


 あ、また来る!


 ……あれ? 来ない?

 んーと。トカゲの口元には少し炎出てるし、もしかしなくとも、ガス欠?

 よっしゃァァァァァ!


 これはいける!

 トカゲも馬鹿なやつだなー。そんなに沢山炎を吐かなければガス欠なんてバレなかったし、なんなら私を倒せたであろうに。

 さてさて正面戦闘は苦手だけど、私は今回勝ってみせるよ!

 わわわっ!

 人がドヤってる時に突進してこないでよ!

 蛇に変身して退避退避!


 ドズン!!


 勢いよく突進したトカゲは勢いそのままに壁へと突っ込む。

 うわぁ。

 あれは物理耐性あっても耐えられなさそうだなぁ……。

 ってか、やっぱりこいつって実はこの階層でも結構強いモンスターなんじゃないかな?


 恐らくあの岩で防御力は高いだろうし、炎も吐けて、突進とかの威力も高そう。

 うんうん。これは強敵間違いなしだね。


 おっと、トカゲが振り向いてまた突進か。


 うぎゃっ!

 少し当たっちゃった!

 あぁ、物理だからさっきの炎よりはあんまり痛くはないけど、私の体、もとい粘液が散らばってる……。


 ん? あれ?

 なんかトカゲひっくり返ってない?

 むむむ。

 本当は壁に突進させまくってひっくり返す予定が私の粘液で足を取られちゃったかー。


 あー、うん。まぁ勝ちは勝ちだよね。スライムとしての特性を使った私の勝利だ!

 はっはっは。

 掠った甲斐があったぜ!


 粘液が散らばった時にも突進しなければこいつは負ける事はなかっただろうに。

 さてさて、なんかひっくり返りながら炎を吐こうとして吐けてないみたいだけど、また吐けるようになったら厄介だし、食べるとしますか!


 それじゃ、いっただきまーす!

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