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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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21話 魔法とかあれば良いのにな

 うーむ。

 あいつなら倒せそうだけど、群れだったらどうしようかなー。

 さすがに数体相手にすると私には勝てる見込みはないし、んー、迷う。

 まぁそんな事考えても仕方ない。


 よし。行こう。

 出来るだけ音を鳴らさずに天井を這ってと。


 よーし、やっぱり今のところは一体だけみたいだね。これならいける。

 最悪な事を想定するのは後にして、今はただ落ちるだけ!



 あ?

 えっ?

 逃げられた?

 なんで?

 私の奇襲がバレてたとか?


 いやいやいや、真上に行くまでバレてる気配はなかったし、落ちてる時もこっち見てなかったよ?


 うむむむ。

 信じがたいけど直感とかかなぁ。

 いや直感だったらまだ良いけど、ここは異世界だから探知系のスキルとか持ってたら厄介なんだよね。


 探知とかされた日には私の奇襲が通じなくなる。

 それすなわち私は正面からしか戦えなくなるというわけだ。


 いや、まじでそれやばくない?

 だってさ、さっきも考えてたけど私って弱いんだよ!

 防御力とかはスライムだからあるかもしれないけどさ、動きはトロいし、攻撃力なんて小指で小突いたくらいしかないんだぞ!?

 まぁさ、変身して噛みつけばもう少しあるかもしれないけど、それでもマジで最弱クラスだよ。


 確かに防御力を信じて取り込むように動いたりだとか、蛇に変身して逃げながら少しずつダメージを与えていくとかも出来るわけなんだけど、それって死と隣り合わせすぎるんだわ。


 なにより、私の防御力を易々と超えてくる敵とかいたら私は一瞬で死ぬ。

 あ、でも相手が強くても避け続ければ良いんじゃん!

 なーんだ。そんな簡単な事だったのか!


 ってアホか! そんな事無理に決まってるだろ!


 はぁ。

 いやさ、死ぬ事自体には何故か恐怖とかないんだけど、痛みは嫌なの。

 だから、強い敵と戦うことになっても死ぬのは良いんだよ。だけど絶対に簡単には殺してくれないじゃん?

 ってか、そんな痛みすらないまま死ぬとか想像出来ないし、絶対痛みはあるわけよ。


 私なんてスライムとかいう如何にも最弱っぽいし、なんならステータス的には多分弱いとかいう禄でもない存在。

 そんな存在が探知とか使ってくる敵とどう戦えと。


 さっきの敵はさー、なんか逃げてくれたから助かったけど、もし強いモンスターが探知とか持ってたら終わりだよ終わり。

 あーあ、この世界にチュートリアルとかさ、効率の良いレベル上げみたいなゲーム仕様があれば良いのになー。


 他にも異世界に折角転生したんだから魔法の一つでも使えれば、探知される前に倒せそうだけど、ないものねだりをしても仕方ないしなー。


 ま、いつかはどうにかなると願っときますかな。


 おっ、適当に動いてたつもりだけど丁度良いモンスターがいるじゃん。

 えーっと、あれは岩を背負ったトカゲ? 亀かな?

 いや、亀にしては見た目はトカゲっぽいし、トカゲで良いや。


 んー、動きは遅そうだし、倒せそうだから挑んでみるかな!

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