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器用貧乏なスライムは異世界で自由奔放に生きていく?  作者: ねぎとろ


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15話 新階層?

 ふーむ。

 どうやら私は生きてるみたいだね。地震に巻き込まれて一時はどうなることかと思ったけど、案外痛みもなかったし、ステータスを見た感じも殆ど減ってない。


 まぁ、減ってないって言っても半分以下にはなってるんだけどさ。

 でも、それでも半分程度、いや、熊さんを落下中に消化したおかげなのか半分でも体力的には以前の数値と殆ど変わっていない。

 すなわち、私はほぼ無傷も同然って事。


 多分だけど、物理耐性激減のお陰で落下してもダメージはくらわなかったんだと思う。


 って、こんなゆっくり考える暇なんてない!

 もう熊さんも食べ終わったし、さっさと移動しないと!

 崩壊した音を聞きつけてモンスターがやってきたら絶対私死ぬし!


 だって、ここさっきまで私がいた所より下の階層だよ?

 どんだけ下かは分かんないけど、絶対に危険なモンスターがうじゃうじゃいるはず。

 熊さんもあの階層だと強いモンスターだったのは間違いないと思うけど、この階層においては分からない。

 いや、むしろ熊さんで弱いと思っておいた方が良い気がする。


 あー、うー、ホントにどうしよっかな。

 何処かに逃げようにも、前いた所より真っ暗だからなにも見えないし、動いたら危ない気もするんだよね。

 けど動かないことが危険であることに変わりはないし……。


 よし、動こう!

 真っ暗でなにも見えないけど、何もしないで立ち止まるよりはマシなはず!

 楽園を失ってこんな事になったのは残念だけど、それなら次の楽園を見つければ良いだけの話だし!


 っと、ん? あれれ?

 もしや、私モンスターに囲まれてない?


 いやいやいや、そんな訳ないよ。

 うんうん、だって意を決して動こうとしてるんだよ?

 そこを邪魔しようだなんて、モンスターも無粋な真似はしてこないって。


 あはは……って、笑ってる場合じゃねえ!


 マジでモンスターに囲まれてるじゃん!

 暗いからよく見えないけど、ウサギみたいな生物にツノが生えたようなシルエットをした生物がマジで私を囲むようにうじゃうじゃいる!


 やばいやばいやばいって!

 暗闇に光る赤い目が私を恐怖に陥れようとしてくるよ!


 ……あ、でも私の目も若干暗闇に慣れてきて周りが見えやすくなってきたかも?


 ってちがーう!

 そんな事、いや、大事な事だけどそれよりも逃げないと!

 ジリジリ近寄ってきてるからこのままいけば私は確実に死んじゃう!

 逃げ切れる可能性は低そうだけど、一か八かに賭けるしかない!


 よし、そうと決まればまずは変身だ!

 いつも通り最初から蛇になるんじゃなくて、まずは熊さんに変身!

 これで私の図体はいきなり大きくなったように見えるはず!

 あとは、私の図体に少しでもビビってくれれば私は逃げれる!


 さぁ! 一歩後ろに下がるんだ!


 これみよがしに私は両手を振り上げて威嚇し、モンスター達へと牽制を始める。

 その結果、私の作戦は上手くいき、モンスター達は一歩どころか数歩後ろに下がって私のことを警戒し始めた。


 あれ? もしかしてこのモンスター達って1匹1匹は弱いタイプなのかな?


 いや、考えるの後だ。

 今は折角出来た隙を活かさないと!


 モンスター達が下がり、私を警戒しているのを把握した私は、すぐさま蛇へと変身し、勢いよくその場から抜け出した。


 そして、私の急激な変化に追いつかなかったモンスター達から私は見事逃げるのに成功したのである。



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