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[2]前世
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眩い光の渦の中を潜り抜け幾ばくかの時間が
経っただろうか・・
いつ目覚めたかは覚えていない。
まだ眼を開けていないが目の前には
現実世界が広がっているであろうことを感じる。
確信として、自分が元居た世界とは別の異世界に居ると。
◇
元居た世界、まあ前世の世界という事になるが
地球という星の日本という国で暮らしていた。
しがないサラリーマンで彼女も作れず、、、いや作らず!MMOゲームやアニメ、ラノベ等、オタク道まっしぐらな生活を送る男として生きていた。
名前は・・・
あれ・・・思い出せない。
そういえばどうやって死んだかも覚えていない。
まあ、いいか。
思い出せない事も今となっては何も困る事は無い。
前世で得た知識は残っているみたいだし
(主に・・・というかほとんどゲームやラノベ等のオタク趣味全般の知識だが)
代わりと言ってはなんだが、前世と今世のあいだの時間、
その記憶が薄っすらとではあるが覚えている。
そう、それは神様・・・だったのかな?
そんな感じの高位な存在との転生契約の話である。