プロローグ
この世界には<四神英>と呼ばれる四人の英雄が存在する。
<四神英>は<神の代行者>と呼ばれ、その神と契約する事により超常の存在へと進化した者達だ。
第一の英雄[粉砕] 契約神「破壊神」
世界最強の戦士。風圧だけで大地を割るとまで言われた、豪腕の持ち主。
第二の英雄[天災] 契約神「魔道神」
世界最強の魔道士。人類には使用不可能とまで言われた最強の魔法、
古代魔法すらも上回る強力な魔法を数多く使用する事ができる。
第三の英雄[救済] 契約神「守護神」
世界最強の神聖術士。味方を癒し敵を滅すると言われた、「聖魔の光」の使い手。
そして、他の英雄達とはかけ離れた職業の英雄が居る。その名は…
第四の英雄[断罪] 契約神「死神」
世界最強の暗殺者。ナイフ一つであらゆる存在を抹消してた、影の英雄。
<四神英>は一人一人が最強で共闘する事など滅多に無いが、
過去に一度、四人全員で戦った相手がいる。それが魔王軍だ。
人々は神と契約を果たした四人なら大丈夫だろうとたかをくくっていたが、
その予想は悪い意味で裏切られる事となった。
魔王軍の王である魔王は邪神だったのだ。
邪神とは、神の世界である神界で禁忌を犯した者の力の一部を奪い、
下界--人や魔物が存在する世界--に落とされた者だ。
邪神は確かに力を奪われたが、神が持つあの力だけは奪えなかった。
その力が、神なら誰もが持つ信仰度で力が増すあの力だ。
邪神は魔物達から信仰をえる事によって魔王となったのだ。
魔王と四神英達の戦いは激しさ極めたが、
最後には魔王が打ち倒され、この戦いは終わりを…つげる事はなかった。
魔王が倒されても魔物の進行は止まらなかったのだ。
そして最後の希望であった四神英が戻る事はなかった。
人類は何とか魔物の軍勢を退ける事ができたが、この日から四神英は我々を裏切った、大罪人となった。
人々も四神英が魔王を倒してくれなければ、今よりも絶大な被害が出ていたと知りながらも、
怒りの矛先を向ける事となった。
だが人々はすぐに思い知らされる事となったのだ、自分達がどれ程四神英に甘えていたんかを、
今までは強い魔物が出ても四神英がどうにかしてくれていたが、
彼らがいなくなった今、自分達がどれだけ傲慢で自分勝手だったのかを知ったのだ。
そして、月日は流れ、
あの悲劇がまた繰り返されようとしていた。
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