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第7話 7月21日。事業所のこと1

今回から通っている事業所(障害者の福祉施設)の話をします。創作アトリエでもあります。

 バイオリズムを徐々に立て直す最中。


 昨日はオフだったので午前中に買い物を済ませたら午後はたっぷり寝ていた。だいぶ調子が良くなったが、油断は出来ない。


 僕個人には特に大きなイベントが無かったので、事業所のことでも書いてみようか……。


 僕が通う事業所は、障害者が社会復帰を目指して生活態度を改めようとする福祉施設だ。社会復帰して自立とまでいかなくても、障害を持ったメンバーさんの心の拠り所、居場所として在る。


 社会的な区分で言えば、就労支援B型の作業所だ。


 作業所というと多くは障害者でも訓練して何とかこなせるように内職や部品の組み立て、弁当作りなどの軽作業を繰り返して社会復帰を目指す所が多いが、僕が通うところはちょっと変わっている。


 なんでも、代表の先生は今の作業所の殺風景さや障害者の気持ちを汲んだ様子の無さに疑問を感じたらしく、『創作活動で心を豊かにしていく』福祉施設を志している。


 まず、そこでは『作業所』とは呼ばず『事業所』と呼ぶ。一般的な就労支援B型と区別するためらしいが、詳しいことはわからない。とにかく『事業所』と呼んでいる。


 そして、本部も作業するアトリエもビジネスオフィスのような無機的な感じを極力廃し、木造建築であちこちにメンバーさんの作品が展示されている。本部に至っては代表の自宅の一部を改装して利用させていただいてるのだから、その献身さ、厚意にはいつも恐れ入る。


 本部の方には何台かパソコンも配置されており、パソコンを扱えるならスタッフもメンバーも利用出来る。


 現に、本部のパソコンで僕は個人制作だけでもかなり使わせてもらっている。


 小説執筆、ゲーム制作、デジタル絵描き、デザインソフト……用途は多岐にわたる。


 個人制作の他は各曜日ごとに時間割があり、毎日様々なプログラムを受ける。


 基本的にメンバーの興味のあるプログラムを受けさせてもらえるが、押し付けでもわがままでも無く、メンバーさんが自分で選び、毎回安定して出席するのが望ましい。


 プログラムはその道の作家、芸術家の先生方に直接指導してもらえる。


 僕が受けさせてもらえているプログラムだけでも……複数人での音楽兼運動、紙細工、陶芸、絵手紙、フォトアルバム、声楽がベースの発声練習、ピアノ練習、朗読練習、そして哲学的な講義を交えた雑談など。後の余った時間はほぼ本部で過ごし、パソコンで絵描き、ゲーム、小説などを制作する。


 長くなってきたので、ここで一旦切ろう。


 次は関係者の方々を個人情報は伏せつつ書こうと思う。

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