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第21話 2月26日。いがらっぽい+雑想。

 交流会が終わり、疲労を溶かすために日曜日は丸々休息に使った。部屋を掃除する余裕すらなかった……出不精のオタクに片道3時間バスと電車に揺られるのはしんどいって。いや、交流会の悪口を言いたいわけでは断じてないが(主催者のヴァレー氏も遠方から3時間かけて交流会に来ているし)。


 そんなこんなでまだ疲労は不調として身体に残っている。実は交流会(土曜日)の朝、朝食を摂った直後から喉の奥にプツッと小さな出来ものような痛みと質感が発生している。


 インフルエンザや風邪が大流行の昨今。抵抗力が落ちているとはいえ不覚。今はいがらっぽいのと痛みがある程度。インフルや風邪にならずに治ってくれると良いのだが。取り敢えずのど飴を買って応急処置。そう言えば家にいる母も風邪っぽい。感染うつされた? まぁ、母も僕が買ったのより強力そうなのど飴を持ってた気がする。帰ったら分けてもらおう。


 さて、事業所ではグループでの音楽演奏の練習。


 トーンチャイムをリズムとタイミング良く鳴らしたり、唱歌などを二部合唱で歌ったりと、障害者がやるにしてはなかなか難しいことにチャレンジしている感じだ。


 ある人は周囲に合わせる感覚すらわからない。ある人はタイミング良く音を出すには反応が鈍すぎる。


 時々、ハンディキャップのある人達に無理に形あるものに合わせる必要などあるのだろうか、と考えることもある。障害者はもとより、人間というものはそれぞれ能力に限界があり、成長速度も違う。


 だが、挑戦とはきっとそれを差っ引いても価値のあることなのだろう。


 しんどいから、困難だから、と簡単に諦めてしまっては可能性はすぐにゼロになる。教える側の先生方にはメンバーの個性を見極めつつ挑戦の価値を正しく伝えることを願うばかりだ。先生方も『可能性はある』と体験させることで自信を付けさせようとしているのかもしれない。


 それでも、中には何故出来ないことが多い障害者にガミガミと叱り付ける一方なのだろう、と感じてしまう教え方をする先生もいる。何の為に障害者事業所に在籍して教えているのだ? よもや見せかけの名誉や偽善ではあるまいな。


 教育論というのは僕自身が教える立場にないのであまり語れないが、母なら30年間小学校で勤めた経験と信念、気付きを普段から教えてくれる。


 ハッキリ言って、ガミガミと叱り付けるばかりだったり自分の教える『型』にはめようとする教師は教育力が低い。


 根性論だとか『人間としての誠実さ、マナー』などを振りかざして教えるのに手酷く叱り付けるのは三流以下だ。感情論に訴えるやり方は本当の本当に最後の手段に過ぎない。ただでさえ自己肯定感の弱い障害者たちに、それで自信など身に付くのだろうか? 


 だが、教わっているメンバーさんからはその先生からの厳しい教え方は『愛情』だと受け取る人も多い。ただ正論や真っ当な教えを指導しているだけだと。


 僕自身はその先生に師事しているわけではないので真実はわかりようがない。


 だが、先生を信じられずともその教えを信じている人を僕は信じたい。その教えを大事にしているメンバーさんの中に僕が好きな人もいるのだ。好きな人が信頼するものを否定するのは良くないと思う。


 話がズレたがグループ音楽が終わった後は別の先生によるメディアワーク。


 メディアワークと言ってもピンと来ない人も多いだろうが、担当の先生がとにかく寛容な人なせいか、プログラムの内容もその日その日でフレキシブルに変化する。


 主な活動は様々なメディア(音楽とか映像とかデザインとか)を鑑賞しつつ読み解いたり鑑賞したり。時にはただ雑談したと思えば悩み相談や個人的な創作活動の方針を話し合ったりする。大学で受けられる本来の意味での講義に近いかもしれない。技術の習得ではなく、自分たちが求める哲学的思惟を深める意味合いが強い。


 今回は今後やりたい活動と、今取り組んでいる活動の内容や『何の為に』その活動をやるのか、どうやって普段取り組むのかを見直してみた。


 小説、ゲーム、朗読、絵描き……他にも新たに挑戦したいことを含むと実に多岐に渡る僕の活動だが、共通テーマ……中核は『劇的』だと思い出した。ドラマティックなモノを創り出したいのだ。その為の表現手段は無尽に欲しいぐらいだ。


 作曲もやってみたい、と思っていたのでその先生から初歩的、かつ、ゲームなどにも応用出来そうなDTMの仕方から教えてもらえた。楽しい。ピアノも習っているが、案外自ら演奏するよりこうしてDTM上で音遊びしながら作っていく方が好きなのかもしれない。


 お陰で少し気持ちもクリアになれた。しんどいこともついて回るが、僕はまだまだ色んなアビリティを身につけられるはず。

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