表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/31

ケント大地に立つ!


 はぁ・・・これを舐めるのか・・・

 いくら美少女のものとはいえ、

 テーブルの上に落ちた他人の唾液を舐める羽目になるとは

 夢にも思わなかったぜ・・・


「早くお舐めなさい」

 姫が女王様風に言った。

「一気に舐めちゃいましょう!ケントさん」

「舐めるのじゃ、勇者よ!」

「お舐めください、勇者様」

「舐めるのだ!勇者殿!」

 有象無象が舐めろ舐めろの大合唱。

 俺は80年代に流行った学ランを着た猫じゃねぇ!ナメンナヨ!


 とはいえ、人間の姿に戻るためだ・・・仕方ない・・・

 俺は、口の中で丸まって収納されているカエルの舌をちょこっとだけ出して、姫の分泌物を舐めた。


 ん?

 おおっ!

 体に力がみなぎってゆく!

 視線がどんどん高くなって

 手が、足が、緑色から肌色に変わって

 おお、水かきが、吸盤が消えて、人間の手に戻った!

「やったー!戻ったどー!」

 俺はスッパのまま両の拳を天高く突き上げた。


 ピキッ・・・


 え?

 今、体がなんか鳴った・・・

 鳴ってはいけない音がした?


 あれ・・・からだが・・・うごかない・・・

 俺は全裸でガッツポーズをとりながら固まってしまった。

「ケントさん、人の姿に戻って急に動くと危険ですよ

 体がついて行きませんから、筋肉が硬直しちゃいますよ」

 さきに・・・言ってくれ・・・

 声も出ない・・・若干、目が動くだけだ・・・


「さすが勇者ケントじゃ、中々立派なモノを」

「ええ、立派でございますね」

「うむ、大したものだ勇者殿」

「婆や・・・これが殿方のナニなのですか?」

「ええ、粗末なナニでございます、姫様」

「そうですよね、粗品ですよね、ケントさんのナニ・・・」

 こらーっ!勝手に俺のアレの品評会すなーっ!

 大人バージョンになってから母親はおろか

 親父にも見られたこともないのに!


 うわっ・・・リズ姫、顔が近い!俺の股間に、顔が近過ぎる!

「これ・・・触っても・・・」

「おやめください!姫!」

 一同、一斉に姫を止める。

 俺のを触る?姫が?

 キスもまだしてないのに、アッチの方を、あのカワイイきれいな手で・・・


 いかん!

 変な事考えたら、俺の波動砲がエネルギー充填百二十パーセントになっちゃう!


 姫からそらした目線が、今度はカレンを捉えた。

 うわっ、この角度からの胸の谷間は、まさに天使だ。


 だから、いかん!

 今、欲情したら俺のアダムが暴走してしまう!


 動け!俺の体!

 動け!動け!動け!今、動かなかったらアレがナニしちゃうんだ!

 だから!動いてよ!!


 ドックン!


 俺の体の一部分だけが動いた・・・

 天井に向かって宇宙戦艦発進・・・


「おお、さすが若いのう」

司祭プリースト様に勝るとも劣らない元気なお方で」

「これが、勇者殿の聖剣か、恐れ入った!」

「婆や、なぜリズの目を塞ぐのですか?」

「これは姫がご覧になってはいけないものでございます。じゅるり・・・」

 じゅるりってなんだよ!

 その年で若い男に欲情すんな!


「まったく、どこまで変態道を極めているんですか?ケントさん」

 腕組みをして冷めた目で俺を見上げるカレン・・・

 うわ・・・腕に押し上げられた乳が・・・こぼれそう・・・

 はっ!

 ダメだ!

 これ以上、血液充填させてはいけない!


「前世でも、コートの下全裸で徘徊とかしていたんですか?

 他人に見られて興奮する異常者さんだったんですね」

 

 ああ、神様!俺を今すぐカエルに戻してくれ!



次話予告

 『恋』は下に『心』があるけど

 『愛』には『心』が真ん中に・・・

  嘘は女のアクセサリー

  下心は男の必須アイテムだ!


次回「Hの次には愛が来る?」


 下ネタ満載しすぎで『R18』指定されない事を願っております・・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【好評連載中!】

『なんだよ!2(仮)』
↑↑↑
こちらもぜひ!
ヨロシクお願い致します。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ