わが闘争
「だめ修哉君。こんなとこで」
「いいだろ。もう我慢できない」生徒会室、私を壁まで追い詰めるとキスする。
「これ以上は・・・駄目だよ」
「うるさいな。俺がいいって言えばいいんだよ」
私の両腕を上げてネクタイで縛ると妖艶に笑う。恥ずかしい反面、ドキドキもする。ガチャッ
「西園寺会長?担任が話があるから職員室に早く来いって。よかったな、表彰されることだよ?」まずいところを見られて動揺していた。
「・・・(ちっ、表彰とかどうでもいいのに)」服装を整えて足早に出て行く。
「アイツもあんななのに先生受けはいいよな。大丈夫か」
「うん。・・・ねえ、今日泊まってっていい?明日休みでしょ」私以外は当たり前に別荘を持っている
「いいけど。家族とも仲良くしたほうがいいぜ?絶対後悔するから。それに、あいつあんなだけど江美一筋だしさ、いいの?」
樹君の温かい心遣い、理解、好き。
私は裏切った両親を憎んでいる、かまってくれない、だから嫌いなんだよ。それに
「でも、修哉君は私のことおもちゃにしか思ってないよ」
「それは違う。あいつはそういう欲もあるけど、江美のこと大切に思ってる。」
優しいんだね、仲悪いのに肯定するなんて。そんなの知らない。
「いーの!」不意打ちでキスする、私の心はあなたのもの。それに、そんなこと言ったらくるみ先輩だって樹君のこと好きだし。でも、ね。樹君も舌を絡めてくる
「じゃあ、帰ったら来て」
修哉君は笑顔で私の話を聞いている。もう恋人つなぎも気にならない、冷めた感。早く帰りたい
「またね、江美」家の前で抱き寄せてキスをする。帰ると私は、大急ぎでデート服に着替える。変装し、辺りを確認すると急ぎ足で行く。
「江美、会いたかったよ」
樹君に抱きついて甘える。家に着くなり私をベッドに押し倒し、耳、首、胸などさまざまな箇所にキスする。
「江美、愛してる」首筋を強く吸うが彼は、急に暗い表情でやめる。私も理解して、間に重い空気が流れる。そうだった、私は未来の西園寺 江美なんだ。
「お願い、出して」樹君の子がほしかったな。
いろいろとし尽くして疲れきった私たちは、寝巻きでベッドに倒れる。
「こうしてると、私たち、夫婦みたいじゃ・・・ない?」明るく言ったつもりなのに、笑っていても涙がこぼれてきた。私を黙って抱きしめると、頭をなでる。
「どうして私だけ、家のために不幸になるの。姉さんのほうが優秀なのに、こんなときだけ私は愛される。不公平だよ。かっこよくて天才で・・・、なんでもできんじゃん、もてるじゃん、私なんかと釣り合わないよ。なのに、何でよりによって私なの・・・」
「辛かったな。泣いていいよ。俺は、江美の全部が好き。江美の味方だから」
携帯の着信がなっていることに気づく、母親か、でもきっと
なにしてるの、返事して、大好き、愛してる、無視しないで、お願い、話して、かまって、ごめんね、もう寝た?、勉強してる?、わからなければ教えてあげる、好きだよ、愛してる、大好き、ごめん、キスしたい、気になる、返事して、・・・
またあなたなんだね、邪魔しないでよ。うるさい、もうやだ、嫌い
携帯を壁に投げる。わかったわよ、わかった。
「ごめんね?樹君。私が好きなのは、あなただから」
「俺は・・・大丈夫・・・」
「もしもし?修哉君。いきなり電話してごめんね。いい?ありがとう。ちょっと、寝ちゃって。大好き、愛してるよ。私の心はあなたのものだから、安心して。私も修哉君と、h・・・したいな・・・」
「・・・・・」
終わった、大変なことになったかも