解決部初日
遅れてすいません…
ここのところ少しばかり忙しかったので更新できませんでした。
またちょくちょく更新していきますので、長い目で見てやって下さい
ーーーチュンチュン
「おにいちゃーん!!!朝だよー!!」
妹の声が聞こえる。
「わかってるよ!むしろ着替えてなくて危ないのはお前だよ!!」
「あ、ばれた?」
笑いながら言う。
我が家では朝に妹が起こしに来るなんてことはあまりない。
なぜなら妹は朝はあまり動かないからだ。
よって、朝ご飯などは俺が作る羽目になる。
両親?母さんは忙しいし父さんは家にいるほうが珍しいので実質妹との二人暮らしみたいなもんだ。
「じゃあ朝ご飯はテーブルにあるからなー!行ってくるわー」
「行ってらっしゃーい」
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「じゃあ出席をとるぞー」
昨日無理やりに部活に入れた職権乱用と言っていいのかわからないがそんな横暴教師が何か言っている。
「えー、みんないるなー?」
「たぶんいまーす」
クラス委員の長野さんが答える。
「よーしじゃあHR始めるぞ」
今日も何も変わらない一日の始まりだ。
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…そのはずだったのに。
放課後になって俺がさっさと帰ってあの謎の部活から逃げようとしていると、
「どーこへ行くんだ倉沢ぁ」
鬼…じゃなくて先生がいた。
「今日はちょっと用事があるので帰ろうかと…」
「逃げると私の授業の単位はやらん」
「このクソ教師!!」
「何とでも言え。さあついてこい」
…はい。
ついていくと、四階の端の教室だった。
…えっと、ここって特別教室だよな?
「ここが活動場所だ。私には仕事があるのであとは中の奴らに聞け」
「え、ちょっ…」
「それじゃあな」
スタスタスタ
さっさと行ってしまった。
…はぁ、仕方ないとりあえず行くか。
ガラガラガラ
「こんにち…は?」
「あ、危ない!!」
ドアを開けた瞬間によくわからないがボールペンが飛んできた。
とりあえず掴んで尋ねた。
「ここって解決部であってますかね?」
「あ、ああ合っているが…」
「あの速度のペンをいきなり取るってどんな動体視力してんだろー」
「いやまず謝れよ」
「ん?ああごめんねー」
のほほんとした感じで謝られた。
まあ、気にしてないからいいんだけどさ。
「で、先生に拉致られて来たんだけど…」
「ああ、じゃあ君が最後の一人なのか」
「なかなか面白そうな雰囲気出てるよねー」
なんか変なことばかり言われている気がするがまあおいておこう。
「で、君たちは?」
「ああ、すまない。自己紹介がまだだったな。私は1-5の南麗だ。気軽に麗と呼んでくれて構わない。」
巫女服が似合いそうな…神社にいそうなイメージの美少女が言った。
「じゃあ次私ねー!!」
なんかほのぼのとした感じのこれまた美少女が言う。
ちなみに巨乳だ。いや、別に深い意味はないんだけども。
「私は1-6の瀬野日向だよ!ひなって呼んでねー!」
なるほど、まあ面白そうではある部活みたいだ。
入学してまだ日の浅い俺にとっては同性の知り合いが欲しかったけど、まあ異性でも特に問題はないだろう。
などと考え事をしていると、
「次は君の番だぞ」
と麗さんに言われる。
「ああ、ごめん。俺は1-3の倉沢善明だ。まあ、好きに呼んでくれ」
「わかった。じゃあ、自己紹介が終わったところで…」
「ちょっと待ってくれ」
「なんだ?」
「俺は先生にもう一人いるって聞いてたんだけど…」
「ああ…それは吉野先輩のことだな。あの人は基本部活に顔は出さない…というか、私もいるってことは先生に聞いたんだが見たことがないんだ」
飾りか何かかよ…その人ってこの二人が一年だから二年で部長なのに…
「まあいない人のことはいいだろう。では、自己紹介も済んだので…ゲームをしようか」
なんかすごい悪人面で言ってきました。