七刻
決着が着きます
『【グギャァァァ!?】』
ショゴスは攻撃を受けていた
サタンによる
止むことのない
暴虐的なまでの
斬撃の踊りにて
為すすべもなく
滅びに向かっていた
長大な尾も
すでに断ち切られ
鋭利な爪も
激痛を伴って砕かれ
腐肉の付いた巨体も
無惨なまでに切り裂かれ
飛翼の残骸のような
尖った骨は
根本から断ち砕かれ
太い首も断ち飛ばされ
残された巨大な蜥蜴の頭部は
角も両眼も何もかも
無惨に潰されていた
「サタン、もういいよ。あとは私がやる。ああ、あとその武器も杖にしてもらってもいいか?」
【我が主のとおりに】
サタンは黄金の片手剣を
元の拳大のルビーをくわえた黄金の竜杖にすると
想造主に渡した
「さてショゴス。君は神に成りたかったそうだが、神になって何をする気だったのかな?」
想造主はショゴスに問う
『【…………】』
ショゴスは答えない
否
答えられないのだ
喉すらもサタンに
斬り潰されているのだから
「神というのはとても大変なものでねぇ。幾つかの物語を内包し続けなければならないんだよ」
想造主はショゴスに向け
神の苦労を述べる
『【…………】』
「それらを全て混ざることのないよう、きっちりと分けなければならない」
想造主は答えを知っていながら
ショゴスに述べる
『【…………】』
「その苦労を背負う覚悟があるのかい? それとも、その覚悟が無いのに私に取って変わろうとしたのかい?」
想造主はさらにショゴスに問う
『【…………】』
「結果として、この無様な姿を晒しているわけだ」
想造主はショゴスに
残酷な結果を告げる
『【…………】』
「そうなるよう、未来を想定したのは私だけどねぇ。ははっ、これで君も最後さ」
想造主は笑いながら
ショゴスに言う
『【…………】』
「さぁ、反逆者の引導は私がじきじきに渡してあげよう」
想造主はサタンから借りた
拳大のルビーをくわえた黄金の竜杖を
一瞬にして
紅い刃の黄金の大鎌に変えると
鍬で土を均すように構え
ショゴスに向けて
最後の言葉を言った
「それじゃあね、愚かしき反逆者」
『【…………】』
想造主はショゴスに向けて
紅刃の黄金の大鎌を振り下ろすと
ショゴスを完膚無きまでに滅ぼした――
作家として私なりの考えですね