表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/83

第5話「“誰にも言えない”サプライズと、誕生日の夜に溺れる」



◆ 【真希の誕生日が近づいて】


10月の中旬。

オフィスの空気も少しずつ冷えてきて、

ふたりの距離だけが、密かに熱を増していく。


「真希って、誕生日いつだったっけ?」

休憩中、桐谷がふと口にする。


「10月……末の方。確か28日だったと思うよ」

悠真は何気ない顔で答えつつ、

心の中では(やば、けっこうバレてる)と焦っていた。


(完全サプライズで祝いたいのに……!)


◆ 【こっそり進む、社内サプライズ作戦】


「おまえ、昼休みに買い物行くって……何してんの?」

同期の新田に訊かれながらも、悠真は笑ってごまかす。


(真希がずっと欲しがってたあのピアス、今こっそりオーダーしてる。

週末に届けば、誕生日当日の夜に……)


冷蔵庫のケーキも、プレートも、

会社の冷凍室に預けてある。


誰にも気づかれずに――

“妻の誕生日”を、心から祝いたい。


◆ 【お弁当から滲み出る“妻の愛”】


「なあ、今日の弁当……何この手の込みよう」

桐谷が横目で悠真のランチを見ながらつぶやく。


・三色そぼろごはん

・ハート型の卵焼き

・花びらの形のウインナー

・そして「がんばれ♥︎」のピック


「おまえ、彼女……いや奥さんか? なんか、すげー愛されてるよな?」


「えっ!? な、なんで奥さんって言った?」

「いや、“これは妻が作った弁当です”って顔してたから」


(……気づかれるのも時間の問題かもしれない)


そんなドキドキを胸に、

でもサプライズは着々と進んでいく。


◆ 【誕生日の夜、甘い始まり】


10月28日。

夜――仕事から帰ると、部屋はうっすらと灯りだけ。


「ただいま……」


「――おかえり、誕生日の女神さま」


そう言って現れた悠真の手には、

小さなケーキと、リボンのかかった紙袋。


「えっ、まさか……?」


「サプライズ、成功……かな?」


◆ 【濃厚なキス、バスルームの誘惑】


「……嬉しい、けど……お風呂、先に入ってくる」


「待って。一緒に入ろ?」


「えっ」


「誕生日だし。……俺の隣、空いてるし」


バスルーム。

湯気に包まれた空間で、

ふたりの肌が重なる。


「……真希の肌、冷えてる」


「……あなたが、あったかいからよ」


背中を預けると、

後ろから腕がすっとまわる。


「今日くらい、いっぱい甘えてほしい。

……だって、真希が生まれてくれた日なんだから」


その言葉に、

胸の奥がぎゅっとなった。


◆ 【ベッドルームで、もう一度】


お風呂あがり。

タオルを巻いたままの真希が、そっとベッドに腰を下ろす。


「……今日は、私がリードしていい?」


「うん。ぜんぶ、任せる」


濃密なキス。

ゆっくりと触れ合う手。

抱きしめるたび、心と身体が溶けていく。


好き。

愛してる。

この人の妻になれて、ほんとうによかった――


そう思える夜だった。


◆ 【そして、夜が明ける】


「……悠真、ありがとね」

「……こっちこそ、生まれてきてくれてありがとう」


優しく頬をなでながら、

もう一度、ゆっくりとキスを重ねた。


【第5話・完】



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!


その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ