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消しカスファンキーボーイ

作者: なおちか

今回も読んで頂きありがとうございます!

投げたかった。

無駄な文字をノートに書く。こんな字はなくて、僕にも読めないし読む気もない。


教室には退屈な日常が充満していて、膨れあがって破裂しそう。


いつも通りの声が聞こえてきて、いつも通りのチョークの音。


カーテンを揺らした風が廊下に吹き抜けていく。


退屈はそんな風に負けないように踏ん張っているようだ。


鉛筆の匂い、指されて立ち上がる音、授業してるページじゃないところを開いている奴。


見慣れた光景。聞きなれた日常。嗅ぎ疲れた明日。


全部消そう。無駄な字も、光りも音も匂いも。


ノートを消しゴムでこする。黒い消しカスがどんどん出てくる。熱い。


ノートが破れて僕はやめた。消しカスを丸めて窓から投げた。


太陽に被った。日食みたい。どこに転がっていくのだろう。


「こら!何を投げたの!窓からゴミを捨てちゃいけません!」


「ゴミじゃないです。希望です」


「余計にダメよそれ。みんなで探しに行きましょう!」


なんだ、先生もおんなじか。

今回も読んで頂きありがとうございました!

違う作品も宜しくお願いします!

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