13,久しぶりの会話
少し書き方を変えてみました!
今まで地の文での名前はフルーネームで書いていたんですがやめました。
前の話も後々編集して少しだけ変わります!
「······で、何をしに来たの?」
陽斗は目の前のブランコに座る、超人気芸能人、冴木 亮にため息をつきながら尋ねる。
陽斗と冴木は、成宮高校から少し離れた人気のない公園にいた。学校の前だと目立ってしょうがないので、やむを得ずここまで連れてきた。
「そりゃ、陽斗に会いに来たに決まってんだろ」
冴木はニコニコとして言う。
この冴木 亮という男は、見た目はクールで実際頼りがいがあるが、意地悪な所もある。そんなギャップが人気でもあるのだが。
それに、"青羽 瞬"の本名を知っている数少ない友達でもある。
「いや、急に来られても困るんだけど! てか、何で俺の学校知ってるの!?」
陽斗は冴木に詰めかけるように言う。
「陽斗のマネージャーに教えて貰った! 急に連絡つかなくなるから、心配になるだろ」
え!? マネージャーが!? 誰にも俺の今後の事は言わないって約束したのに! でも、亮くんとは長い付き合いだし、あの時バタバタしててちゃんとお別れの言葉を言えなかったし、まあ、しょうがないか······。
「でもさ、急に学校に来るのはやめてよ。めっちゃ目立ったじゃん! 」
陽斗は怒ったように言う。そりゃそうだ! 俺のまったり青春生活を崩してくれたんだから!
「悪かった! でも、そうしないと出てこないかなと思ってさ」
特に悪びれもなく言う冴木に陽斗は再びため息をつく。
「そういえば、俺が前に陽斗にあげたハンドクリーム使ってくれてるか?」
冴木が陽斗に聞く。
冴木は、手が乾燥しやすいため、常にハンドクリームを常備しており、フェチ化しつつある。
「あ、ごめん、それ友達にあげた。その子の手、凄い荒れててほっとけなくて」
陽斗が申し訳なさそうに言う。
「はあ!? あれ結構いい値段するし、俺のオススメだから使って欲しかったのに。というか、小学校の頃も同じ事なかった? 確か、バスケの試合で女の子にあげったって」
「え? そうだっけ?」
陽斗は首を傾げてその頃を振り返るが、思い出せない。
「てかさ、陽斗なんでそんな格好してんの? 面白い」
冴木はニヤニヤとしながら、見た目陰キャの陽斗の写真を撮る。
「ちょ! 止めて! しょうがないじゃん、こうでもしないと青春送れないじゃん! それによく俺に気づいたね」
陽斗は顔を撮られないように慌てて手で顔を隠しながら言う。
「そりゃあ、何年の付き合いだっと思ってんだ? そんな隠しても、俺なら気づくよ」
冴木は当然のように言う。
そう簡単に分かるものなの? と自分の変装に自信を持っていた陽斗だがショックを受ける。
「陽斗がそんな格好してるの驚いたけど、バスケ部に入ってるのは意外だったな」
冴木が陽斗のバスケのウェア姿を見ながら言う。
「そうだね、部活はどこかに入ろうと思ってたけど、俺もバスケ部だとは思わなかった。見学だけのつもりだったけど、成り行きで。でも、楽しんでやれてるよ!」
陽斗は笑顔で言う。
「そう、それなら良かった」
冴木はそんな陽斗を見て安心したように言う。
「陽斗が芸能界辞めた理由って、家の事?」
冴木は声のトーンを落として、そっと聞く。
「まあ、そうだね」
陽斗は俯きながら答える。
「親が、離婚してさ」
陽斗は苦笑しながら小さい声でぼそっと言う。冴木は少し驚いた顔をした。
「そうなのか······。まあ、予想はしてたけど、今までの陽斗の事情聞いてたし」
「うん、亮くんには色々とお世話になったし、俺が芸能界を辞めた理由、ちゃんと言うよ」
陽斗は決心したような声色で言う。
そして、陽斗はぼそぼそと話し始めた。
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