表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
芸能人、やめました。  作者: 風間いろは
高校1年生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/140

10,勉強会②

超豪邸である高柳家へと入る陽斗達。ドアを開けると、そこに広がるのは、ふんだんに大理石を使った広くてきらきらしている玄関。


「うわ、すご······」

「玄関が光っている······」


皆は呆気にとられる。


「そんじゃ、客室はこっちだぜ」


高柳は皆を案内する。皆は滅多に豪邸に入れないため、キョロキョロと目に焼き付けるように見ている。


客室もまた広い。高級そうなソファーにテーブル、ふわふわの絨毯、でかいテレビ。


「うわー、私の家とは大違いだわ」

「ほんと凄いよね」


そして、皆はふわふわの絨毯においそれと座る。


「んじゃ、始めますか!」


皆は教材を取り出して、テスト勉強を始める。


「なあ~、今宮、この英文わけわかめ。教えてくれ~」

「あ、私もそこ分かんなーい」


「いいよ。これはね~、」


高柳と三浦が質問をしてきて、陽斗はそれに答える。


各自で勉強をし、わからない所があればそれぞれの得意科目の人に聞いている。


国語は成美、英語は陽斗、社会は市原、数学・理科は西島である。高柳と三浦は聞く専である。


「市原君が社会得意なのは驚きだった」


陽斗が意外そうに市原を見る。


「まあ、社会なんて覚えるだけだろ」


市原がサラッと言う。


え!? 社会って、そんなすぐに覚えられなくない!? 結構複雑だし。市原君って記憶力が凄いのかな!?


陽斗は市原の天才が垣間見えたのだった。



そんなこんなで、あっという間に四時間が過ぎた。


「あー、もう、わっかんねえ!」


高柳が教材を放り出し、ソファに寝転がる。どうやら、もう限界のようだ。


「おい、御曹子、しっかりしろや」


市原が社会の資料集を見ながら言う。


「もう俺は無理だ!!」


そう言いながら、ポテチをバリバリとやけ食いする高柳。


「ちょ、高柳! お前、スナック何袋目だ! 一人で食べ過ぎだ!」


市原が慌てて高柳からポテチを取り上げる。


「あ! ちょ! 俺はお菓子がないとやっていけないんだけど!」


お菓子を取られ、怒る高柳。


「高柳君食べ過ぎ。俺、あまり食べれてないんだけど」


ジト目で陽斗が見る。


六つあったスナックのうち三つを高柳 健太は食べているのだ。しかも、陽斗の大好きなスナックを一人で食べていた。食べようとした時には既に空っぽ。陽斗は怒っていた。


「ご、ごめんって! 代わりのあげるから!」


そう言って、高柳は台所の方からケーキを持ってくる。そのケーキは分厚い生チョコがのっていて、凄く美味しそうだ。陽斗の喉がごくり鳴る。


「許す!」


陽斗は満足そうに無邪気な笑顔でそう言って、嬉しそうにケーキを食べるのだった。



「ねえ、林さん、ここ分かんない! 教えて!」


陽斗がそう言い、成美の隣にストンと座る。


「わ! 今宮君! いいよ、あ、この文はね~」


二人は仲良く、ふわふわとした雰囲気を漂わせながら話す。


「今宮ってさー、意外と女子慣れしてるよな。陰キャみたいな見た目だけど、明るいやつだし」


市原がその二人をじーと見る。


そりゃあ、今まで超人気芸能人だった陽斗である。美人な人に囲まれていた。一般男性よりは耐性はある。そこに至っては、陽斗は無自覚なのだが。


「それ分かる! もっと髪短くして、コンタクトにすればいいのに!」


成美がうんうんと頷いて同感し、惜しいというような顔で陽斗を見る。


「まあ、面倒臭いし、今はいいかな······」


言葉を濁す陽斗。そりゃあ、そんな事したら、一発で"青羽 瞬"だとバレてしまう。絶対に出来ない!



そして、日がほとんど沈み、街が薄暗くなる中、陽斗達は外にいた。


「高柳君、今日はありがとう!」

「結構捗ったよな!」

「皆、ありがとう! これで赤点回避出来そう!」


皆は今日はやり切ったという表情をしていた。ただ一人を除いて。


高柳は干からびていた。


「オオ、ツカレタ」


「じゃあ、また来るね!」

「じゃあな! 高柳! 明日もちゃんと勉強しろよ!」


そんな高柳を無視して行く陽斗達。


あー! 楽しかった!


皆と別れて、一人空を笑顔で仰ぐ陽斗。


皆と勉強会なんて初めてだった。今まではまともにテストさえ受けれなかったのだ。分からない所も解決したし、皆と楽しく勉強出来たし、今日はなんていい日なんだ! 本当に、本当に楽しかった! 青春って、こんなに楽しいんだなあ!


陽斗はとても満足そうに、ルンルンの足取りで帰るのだった。

読んで下さり、ありがとうございます!


ジャンル別日間ランキング二位に載りました!びっくりしました!こんなにたくさんの方に読んでもらって、嬉しいです!


これから色々とあるので、投稿遅くなると思います。


これからもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ