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異世界きたら真っ裸だった  作者: 謎のTシャツ
一章 王都での日々
1/1

一章 1話 異世界初日で

初めて投稿し、初めて連載します。

水原レンは夢を見ていた。

とても恐ろしく生々しい夢を。

辺りは薄暗く、ぼんやりとしていてよく見えていなかった。

嫌な臭いが漂ってくる。

レンの足元にはいつの間にか見知らぬ少女が倒れていた。

腹部にはナイフが突き刺さり、片目は赤く染まってもう片方の眼窩はそこにあるはずの眼が無かった。

吐血しながら彼女は何かを伝えようとしている。

しかし、そんな彼女の言葉など聞く気もないかのようにレンもまた、意識を失い倒れた。


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


俺は今、猛烈に危機に瀕している。

目が覚めると、俺は真っ裸で森にいたのだ。

何を言っているか分からないと思うが、俺にも分からん。

周りに俺の服らしきものは何も落ちておらず、どうやって帰ればいいのかすら分からない。

しかし、危機というのはそれだけでは無い。

あれは目覚めてすぐの事だった。

突然、女性の叫び声が聞こえたかと思うと、

女性は「変質者」「露出狂」「変態」

と数々の罵倒を俺に浴びせ、走り去って逃げた。

寝起きだったために、何が起きたか分からなかった俺は走り去って逃げていく女性をただ眺めていた。

俺はそこで初めて自分が真っ裸であることに気がついた。

そして今に至るわけだが、いくら考えてみても完全にアウトだ。

セーフな部分が一つも無い。

あの時、女性を追いかけて弁解をしていればと思い至ったが、真っ裸の男が追いかけていったところで話なんて聞いてもらえないだろう。

それどころか、余計に誤解される。

間も無くここに、女性は警官を連れて来るだろう。

来ない可能性もあるが、期待はできない。

逃げるべきか、否か。

逃げたとしても、真っ裸なんて目立つ男が捕まらない訳がない。

それよりも、状況を説明して故意ではないことを警官に伝えようか。

いや、目が覚めたら真っ裸で森の中にいましたなんていう言葉を誰が信じるだろうか。

そもそも、状況なんて俺にだってよく分かっていないんだ。

考えられる原因としてはお酒だが、きのうは酒なんて飲んでいないし、そもそも俺は酒が飲めない。

考えれば考えるほど、分からなくなる。

いっそ、何か逃れられるような言い訳を考えるか。

いや、こんな状況をどうにかできる言い訳など俺には考えられない。

俺は考えることは得意ではないのだ。

しばらく打開策を考えていたが、結局いい案は浮かばなかった。

しょうがない、もうこの場から逃げるか。

俺は覚悟を決めて立ち上がった瞬間、前方の茂みが揺れて小さく「ヒイッ」と声が上がった。

俺は咄嗟に逃げ出すが、声の主は俺に向かって大声で警告をした。

「まて!止まらんと撃つぞ」

俺はその場に立ち止まり、ものすごい速さで土下座した。

「すいませんしたーっ!!」

「探したぞ、貴様がリーネル様が言っていた変質者だな」

土下座で顔は見えなかったが、声からするに女性だろう。

「今から貴様を逮捕する。大人しくしていれば私は危害は加えん。それと、布を持ってきたこれで貴様のそれを隠せ」

そう言って彼女は一枚の布を渡してくれた。

それを俺は大人しく受け取る。

ここで初めて俺は相手の顔をみた。

綺麗な女性だ。髪は綺麗な金髪で、目は切れ長でまつ毛が長く、目の色は透き通った碧色だった。

目が離せない。

しかし、ここで俺は違和感を覚えた。

こんな綺麗な顔立ちなのに、服装は現代人とは思えぬ中世風の鎧なのだ。

何かがおかしい、俺の直感がそう告げている。

そもそも、記憶もないのに森に来ていることすらおかしいのだ。

今日、目が覚めてからずっとおかしいことだらけだ。

俺は頭をフル回転させて考えた。

そして、ある考えが俺の頭に浮かび上がった。そして彼女の一言で確信へと変わった。

「さぁ、では一緒に来てもらおうか。王都ルーザンクルの牢獄へ」

あ…(察し)

ここ、異世界だわ。

こうして、俺の異世界生活1日目がはじまった。

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