【2周目シナリオ:終わらない夏(セーブ&デストロイ)】1
梅雨のキャンパスの綻びを綺麗にリライトした拓真。
季節はさらに進み、梅雨が明けた7月上旬。
本格的な夏の太陽がジリジリと照りつける中、拓真のスマホが「これまでにない不気味なバイブレーション」を繰り返しました。画面に表示されたのは、バグ発生のアラートではなく、世界そのものの「システム・アップデート」を告げる、謎の管理者ログでした。
プロローグ
「拓真さん、これ……バグの通知じゃありません。何かが世界の根幹データを強引に書き換えようとしています」
セミの鳴き声がうるさい大学の帰り道、深海がスマホを見つめながら青ざめた声を上げました。
拓真が自分の画面を確認すると、そこには血のような赤文字でこう記述されていました。
【緊急アップデート:バージョン 2.01(世界の再定義)】
【内容:現世界線における『記述者・拓真』の存在を、バグ(イレギュラーデータ)として認識。本日24:00を以て、拓真の全記憶および『創世のニューゲーム・クリスタル』を初期化し、1周目の『通常の日常(前世の記憶を持たない状態)』へ強制ロールバックします】
「おいおい……、せっかくここまでデバッグしてきたってのに、システム側から『お前がバグだ』と指名手配されたわけか」
拓真はフッと不敵に笑いましたが、事態は極めて深刻でした。
今回の敵は、特定の邪神の残滓などではありません。拓真が1周目の終わりに世界を勝手に再構築(強くてニューゲーム)したことを、世界を管理する**「大いなる自動修復システム(世界の防衛機構)」**が、遅れてきたセキュリティスキャンによって「不正な書き換え」と判断したのです。
影から鏡真が姿を現し、銀の瞳を鋭く光らせます。
『マスター、すでにシステムの“削除プログラム”がこの街に展開されています。現実が……凍りつき始めています』
鏡真の指差す先、真夏の夕暮れに染まる千葉の街並みが、まるで**「ロードが停止したゲーム」**のように、人々も、走る車も、揺れる街路樹も、すべてがピタリと静止していました。動けるのは、世界のバグである拓真、深海、そして鏡真の3人だけ。
上空を見上げると、青空に巨大な**「プログレスバー(進捗状況:0%……1%……)」**が出現し、拓真のデータを消去するためのカウントダウンが始まっていました。
100%になれば、拓真のこれまでの戦いも、深海や鏡真との絆も、すべてがリセットされ、ただの「平凡な大学生・相澤拓真」に戻されてしまいます。
「猶予は今夜までか。だが、大人しく消されてやるつもりは毛頭ねえ。システムが俺をデリートしに来るなら、こっちにも考えがある」
拓真は『デバッグ・メモリチップ』を仕込んだスマホを強く握りしめ、冷徹に笑いました。
あなたの行動を選択してください
【選択肢A:管理権限の強奪】
「お前がシステムなら、俺はその最上級特権(ルート権限)を奪い取る」
上空の消去プログラム(プログレスバー)のソースコードへスマホから直接アクセス! メモリチップの補正(難易度-5%)を極限まで活かし、**『拓真のデータはバグではなく、世界を維持するための必須システムファイル(System32)である』**という虚偽の証明書を書き込み、削除を強制中止させる!(現実改変・権限偽装)
【選択肢B:シャドウ・カウンター(鏡真との連携によるログ偽装)】
「消去されるのは俺じゃない。……お前たちの方だ」
あえて削除プログラムの第一波(消去光線)を正面から受け、鏡真の【鏡の盾】でその「削除のログ(命令文)」を完璧に反射! システムの防衛機構に対し、**「システム自身が自分自身を消去するエラー」**を引き起こさせ、世界のセキュリティを一時的にクラッシュさせて時間を稼ぐ!(バグハメ・システム破壊)
【選択肢C:データの退避(セーブ&エスケープ)】
「消される前に、この世界線まるごと『別枠にセーブ』してやる」
ポケットの『創世のニューゲーム・クリスタル』の出力を全開にする。深海に空間を固定してもらい、拓真のこれまでの戦果、仲間たちのデータすべてをクリスタル内に一時的に**「外部バックアップ(セーブ)」**として退避。システムの上書きが通り過ぎた後に、再びデータを現実に展開し直す!(バックアップ戦術)
第2部最大の危機、世界のシステムそのものが拓真を消し去りに来ます。記述者としての生存戦略、どのコマンドを選択しますか?




