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AIと紡ぐTRPG冒険譚  作者: 黒緋クロア
大学生 相澤拓真の物語
21/38

【2周目シナリオ:アンダーグラウンド・エラーコード】2

「致命的なエラーをどうにかできれば、おさまるのか? もしくは、電源となっているものをシャットダウンできれば……。よし、まずは時間を稼ぐために、熊を投げる!」

拓真は瞬時に状況を分析しました。あの怪物が暴走している根本の理由は「致命的なエラー(バグ)」か、あるいはそれを駆動している「電源」。それを突き止めて処理するまでの時間を稼ぐため、日光で手に入れた戦利品を迷わず解放します。


【選択肢A:アイテム『グリッチ・ベア』の使用 & 時間稼ぎ】


拓真はポケットから、ノイズで輪郭がブレ続けている『グリッチ・ベア(木彫りの熊)』を掴み出すと、蠢くサーバー・センチピードの巨大な顔面に向けて力一杯に投げつけました。

「いけ! 日光のバグをそのデカブツに伝染うつしてやれ!」

フワリ、と放り投げられた木彫りの熊は、怪物の強力な電磁防壁に接触した瞬間、パキィンと電子音を立てて弾け飛び、眩いポリゴンの粒子となって怪物の巨体を包み込みました。

『――警告、警告。未知ノ、グリッチを検知……判定システムに、不具合が、発生……――』


【アイテム:『グリッチ・ベア』の効果発動!】

1ターンの間、敵の空間当たり判定が完全にバグります! 敵の物理・電磁攻撃の命中率が強制的に半減(50%ダウン)!


怪物が放っていた、こちらの存在データを削り取るような電磁ノイズの波形が、目に見えてガタガタに歪み始めました。怪物は拓真たちをデリートしようと、天井のLANケーブル触手を一斉に叩きつけてきますが、バグった空間のせいで座標が完全にズレており、拓真たちの数メートル手前の地面を虚しくドスドスと殴りつけるだけです。

「よし、読み通り攻撃が完全に空振るようになった! 深海、この隙にシステムを解析するぞ。あのエラーランプの点滅パターン……ただの暴走じゃねえ。このエリア全体の電力を吸い上げて、無理やりエラーコードをループさせてやがるんだ」

拓真はスマホを操作し、17%に達した神話技能の知識で、怪物の内部システム(魔術的回路)へとハッキングを仕掛けました。

「やっぱりな。この地下空間そのものが一つの『巨大なサーバー』として記述されてる。あいつの『電源』は、この通路のさらに奥、総武線の旧変電所跡地から供給されている魔術的な電流だ。あいつ自身のエラーを直接デバッグするか、あるいは奥のメインブレーカーを落として電源をシャットダウンすれば、この暴走は完全に収まる!」

グリッチ・ベアが稼いでくれた猶予はあとわずか。怪物の向こう側にある「変電所(電源)」へ強行突破するか、あるいはこの場で深海のアシストを得て「エラーの直接修復デバッグ」を試みるか。

拓真の目の前には、2つの明確なクリアロードマップが浮き上がりました。


あなたの行動を選択してください

【選択肢A:電源シャットダウン・ルート】

「動力源を絶つのが一番手っ取り早い!」

バグって攻撃が当たらない怪物の巨体の横を、深海と共に一気にすり抜けて地下通路の最奥へ突走る! 待ち受ける旧変電所のコアに、拓真の『創世のニューゲーム・クリスタル』を叩き込み、エリア全体の魔術的電源を強制シャットダウン(停電)させる!

【選択肢B:エラーコード修正・ルート】

「致命的なエラーがあるなら、書き換えてやるのが記述者の仕事だ」

深海に「水の結界」で怪物の足止めを継続してもらい、拓真はその場に留まってスマホを猛烈にタイピング! 怪物のファイアウォールの隙間から『エラーの修復パッチ』を直接流し込み、暴走を鎮めて大人しい「正常なシステム(または無害なインフラデータ)」へと書き換える!


熊が稼いでくれたこのチャンス、どちらの方法でデバッグを完了させますか?

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