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チートな催眠術を貰ったけど、エロい事には使わず、慎ましく生きようと思います!! ~青春を楽しみたいんだから、使わないって言ってるだろ!!~  作者: ふぇありす
2章:夏休み

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第1話:夏休みの予定

「お兄ぃ、今日だっけ病院行くの?」


朝食の席で妹の由愛ゆめが聞いてくる。


「おう、そうだな。学校が終わってから病院に行ってくるよ」


あの事件から一週間、今日は抜糸の日だった。流石に向こうの病院まで行けないので近所の病院でやってもらう事になっている


「私もついてった方が良いかな?」


「いいよ、由愛は部活に専念してくれ」


「むぅ……」


不満そうに膨れる由愛、最近お節介が凄い。


「膨れるな膨れるな、大丈夫だよ、糸外して来るだけだし。傷も綺麗にくっついてるから」


袖を巻くって、傷口を見せると渋々ながら由愛は了承した。


それからいつもの通り真白達を迎えに行くと相変わらず心配そうな二人が待っていた。


「おはよう翔君」


「おはよぉ~しょ~」


「真白も蕾も早いなぁ……」


何時もの集合時間より10分は早いのは驚きだ。


「まぁ~翔君を待たせるのも悪いかなぁ~と思って」


「そうか、それじゃあここで駄弁っても無駄だし行こうか」


「「は~い」」


三人で改札を通り電車に乗る。


「今日で1週間かぁ~」


「そーだね、調子はどう?」


「ん? あぁ……かさぶたの時みたいで痒かったくらい」


「いやいや、そーいう事じゃ無くて!」


「真白はぁ~今、不便な事無いか~聞いてるんだよぉ~」


蕾は相変わらず吊革に届かないので、俺の腕に捕まりながら答える。


「真白は心配性だなぁ~大丈夫だよ。特に不便な事は無いって」


「でも、授業中ノート取り辛そうとか檸檬ちゃんから聞くよ?」


「あーそれはまぁ、抜けたとこは檸檬から見せて貰ってるし。放課後はノートも借りてるから大丈夫だよ」


「いいなぁ~私も普通科に行けばよかった……」


「いやいや、目的あって進学科にしたんでしょ?」


「う~ん、正直そこまで考えて無かったんだよね」


「そ~そ~学校は檸檬ちゃんが居るからぁ~って選んだんだけど……それ以外は特に考えて無かったんだよねぇ~」


ぶら下がってる蕾が答えて来る、俺これでも2度目の受験でめっちゃ努力したんだけど……。


「自信無くすなぁ……」


「ん? どうしたの?」


「いやぁ……俺受験めっちゃ頑張って普通科入ったのに。天才とはこの二人みたいな事を言うんだなぁと思ってさ」


「え~でも翔君なら、進学科行けるよ~」


「そ~だねぇ~この間のテスト凄く良かったじゃんか~」


「まぁ、まだ1学期だし。期末や後期試験次第だなぁ……」


期末はいい点とりたいなぁ……とか思ってると、駅に電車が駅に滑り込んだ。


「さて降りるか」


「そうだね。ほら、蕾ちゃん」


蕾を器用に持ちあげながら真白が降りる、それに続いて俺も降りる。今日はいつもより1本電車が早かったので混雑はしていなかった。


「それで、今日病院だっけ?」


「そうそう、糸外してくるだけ」


「そっか~付いて行かなくて大丈夫ぅ~?」


「あぁ、大丈夫。痛みも無いしサクッと行ってくるよ」


「そっか、でも無理しちゃ駄目だよ?」


心配そうな顔をする二人、由愛といい檸檬といい心配性がおおいなぁ……。


「まぁ縫合はしてあるけど、これから傷跡が綺麗になるまでが大変らしいから、縫う程の怪我をしたのが初めてだからよくわからないけど……」


「そうなんだ?」


「まぁ、今日行けば今後の注意点も教えて貰えるでしょ」


「そっか、学校も後1週間で夏休みだし。私も手伝える事あったら教えてね」


「まぁ、別に特別な事がある訳じゃ無いし大丈夫だよ、夏休み入ったらゴロゴロするし」


「それじゃ~檸檬ちゃんのぉ~応援に行ったら~?」


「檸檬の? いつ頃になるかな?」


「うーんまだ聞いて無いけど8月じゃないかな?」


「それってインターハイとか?」


「どうだったかなぁ……」


「まぁ、後で檸檬に聞いてみるよ」


そうして学校の下駄箱で真白と蕾とは別れ、先週の終わり際に登校したら来てくれと言われた職員室へ向かう。


「失礼しまーす」


職員室に入ると担任の先生が丁度、自分の席に座るところだった。


「おー佐伯、おはよー」


「先生、朝からどうしたんですか?」


「お前、腕怪我してから体育の授業サボってただろ」


「人聞き悪い事言わないで下さい、球技だからちゃんと届け出してたじゃないですか……」


「まぁ、いいや。夏休み入ったらお前ボランティアに参加しろ。それで休んだ分はチャラだ」


先生の目が泳いでいる、これ嘘だな。


「本音は?」


「ボランティアの募集忘れたから出てくれ」


「………………」


「頼む! この通り!」


必死に懇願してくる先生、どうしよう、滅茶苦茶面倒なんだけど、休んだしなぁ……。


「はぁ……わかりました。受けますよ……いつですか?」


「ありがとう! あぁ……日付は8月になる、っても外部のボランティアじゃ無いから後1週間で纏めてから出すよ」


「わかりました、じゃあ決まったら教えてください」


「はいよー」


(檸檬が出る大会と被らないといいなぁ……)


そんな事を考えながら教室へ向かった。

作者です。


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