表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートな催眠術を貰ったけど、エロい事には使わず、慎ましく生きようと思います!! ~青春を楽しみたいんだから、使わないって言ってるだろ!!~  作者: ふぇありす
オリエンテーション編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/78

第19話:女たらしって誰の事?

それから先生達に「キャンプファイヤーやっても良いんじゃないか」という催眠をかけ準備が始まった。


(まぁこれ位ならバレる事は無いだろうし、良いでしょ)


そうして夕食を食べた後保養所のグラウンドに集まった。


「では、皆さん。明日は体験学習の後帰宅です、最後の夜を楽しみましょう!」


「「「「「わぁぁぁ!!」」」」」


点けられた火も、悠々しく燃える位に落ち着いた所で自由行動になった。


さっきの事が後を引いてるせいか、皆の輪に入り辛い。


「翔、お前。何でこんなとこに居るんだよ……」


コップとジュースを持った雨音がやって来た。


「いやさ、さっき皆を怒らせたみたいだし。それに女子同士のがこういうのも楽しいでしょ?」


理由は分からないけど、怒らせちゃったみたいだし。触らぬ神に祟りなしっていうからね。


「いやお前……さみしい奴だな」


そう言いながらコップを渡してくれて、ついでにジュースも入れてくれる。


「サンキュー。お前こそ良いのか? 弓場さんとか同じく部活の一年生とか……」


「え? まぁ、瞳は檸檬達と居るし同じ部の連中も、これから年がら年中顔合わせるんだ。少しくらい友達を優先してもバチは当たらないだろ」


「雨音……俺そんな趣味は無いぞ」


尻がきゅっとなる、いたって俺はノーマルなタイプだ。


「お前が言うか! 女子のとこにも行かずウジウジしてるお前が!!」


「ホントです、全く翔君は」


「ね~折角私達が居るのに男同士なんてね~」


「いやぁ~本当にそっちの人なのかと思ったよぉ~」


「そっちの人~?」


「あぁそれはですね……(ゴニョゴニョ」


「翔さんは~男の人が好きなんですか?」


「ぶっ!!」


飲んでいたジュースを噴き出す訳は、無かったが。そのまま気管に入ってしまいむせる。


「ゲホッゲホッ……」


「翔!?」


近くにいた檸檬が、背中をさすってくれた。


「ゲホッゲホッ……ハァーーハァーー」


肩で息をすると、苦しさも抜けて来る。


「大丈夫? 翔君?」


「あぁ、ありがとう檸檬、楽になったよ。真白も心配してくれてありがとう」


「へへ~感謝してね!」


「ど、ドウイタシマシテ!」


どうしてカタコトなんだ……。


「???」


このぽややーんお嬢様、とんでもない事聞いてくれるな……。


「藍那、俺はいたってノーマルだ、普通に女子が好きだからな」


「そ~なんですね~誤解してました~」


「そうそう」


「翔さんは女たらしなんですねぇ~」


「ちゃうわい!! どうしてそうなった!?」


誤解だ誤解! 俺は誠実な人間だ!!


「え? 違うの?」


「ほーう? 雨音は俺の事、そう思ってたのか……」


「ちがうぞ! 今のは言葉の綾で!!」


「ほーーへぇーーーふーーーーん」


「待て待て! 皆もそう思うよな!!」


雨音がそう言うと、皆目を逸らす。


「イ、イエソンナコトナイデスヨ」


「ソウデスネ」


「ナニカノカンチガイジャナイデスカ~」


「ソ~ダヨ~カンチガイ、カンチガイ~」


「という事は俺、皆の前でそう思われる行動してたのか…………死のう」


そんな……誠実に生きて来たのに……そう思われてるなんて……。


「待てまてぇ!」


雨音に羽交い絞めにされる俺。


「ハナセェ! 流石にそう思われたら恥ずかしくて生きてけないぃ!」


「だってお前! 今日だって!」


その言葉に固まる。


「え? 俺なんかやった?」


「気付いて無いですよこの人」


「ありえない……」


「無自覚って怖いねぇ~」


「???」


「いやまぁ、ほら佐伯君。昼間、殴られそうになった女の子を、助けたましたでしょ?」


あぁ、あの件か……。


「いや、人が殴られそうになってたら、止めに入るだろ」


「「はぁ~」」


雨音と弓場さんが同時にため息をつく。


「あの子、完っ全に惚れてたぞ」


「えぇ……そんな訳無いでしょ」


「いーや……わかりますわ、あれは惚れてます」


「マジか……」


そんなんで惚れるとか、ちょろすぎるでしょ……。


「まぁまぁ~翔さんは、やっぱり女たらしですわねぇ~」


「藍那さんその呼び方はやめて下さい、心が抉られます」


「そうなのですか~? では、何とお呼びすれば~」


可愛らしく小首をかしげる藍那、可愛いな。


「いや、そうじゃなくてそういう言い方をしないで欲しい……」


「わかりました~では、何とお呼びいたしましょう……咄嗟に人の事を助けられるヒーローみたいなお方ですし……」


「ん? ちょっと待って藍那、女たらしの意味わかってる?」


「人々を助ける、とても素晴らしいお方だと……鳴海が」


あんの駄メイド……。


「弓場さん、藍那に説明して下さい……」


「まぁ良いけど……ゴニョゴニョ」


藍那を引っ張っていき説明をする弓場さん、すると藍那の顔が赤くなった。


「翔さん、すみません。私、意味を間違えておりました」


「それなら良かった。もう勘弁してくれ……」


「まぁでも、佐伯君は女たらしだけどね」


「何故!?」

作者です。


本日も読んでいただきありがとうございます!

もし良かったら☆やいいねをくれると嬉しいです!!

活力になるので!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ