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005 水の曜日の例のアレ5

 教室棟のあたりから管楽器と大太鼓の音色がミーガンたちの耳に届く。例のアレが始まったらしい。ミーガンの周囲からはざわめきが起こる。

「始まった?」

 ミーガンが訊くとエルザは背伸びをして教室棟の方の様子を伺うがすぐに背伸びをやめて、首を横に振った。

「まだみたい。早く済むといいんだけど」

 ミーガンは少し悩んだ。さっきの授業中に見た改造馬車に装備された二門の砲台。あれらをあの人達が何に使うのか、考えても嫌なことしか思いつかない。これから起こる悪いことにげんなりしてしまう。

「早く終わるかなあ。さっき最後尾の馬車が大砲つけてたのを見たよ」

「大砲?! そんなの馬車につけてどうするの?」

 周囲が一斉に視線を向けるほどの大声をエルザはあげた。例のアレの関係者に見つかったらどうなるかわからない。ミーガンは人差し指を口元にあてて、エルザを咎めた。

「知らないよ。空砲でも撃つんじゃないの」

「撃ってどうするのよ」

「目立ちたいんじゃないの?」

 ミーガンが諦めのため息混じりに答えるとエルザは憤慨した。

「もう十分過ぎるくらい悪目立ちしてるじゃない!」

「それは、そうかも」

「そうかもじゃなくて、そう!なの。断言する。……ハア、早くお昼を食べちゃいたいのに」

 ミーガンとエルザはまた大きくため息をついた。

今日のお昼はケーキサレです

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