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徒然異世界日記  作者: えつお
異世界のホームに戻ってきました
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王都で濃厚な2ヶ月間を過ごして、私はイーサンに戻ってきた。

2ヶ月ってやっぱり長いよね。

だって日本にいた時だって、1週間海外旅行に行くだけでラーメンとか食べたいってなってたもん。

でも本当に行ってよかったって思う。


イーサンに着いた日はやっぱり少し疲れが出たのか、微熱が出て身体がだるく、一日中ベッドから起き上がれなかった。1日で回復したけど。


帰ってからも荷物の整理とか掃除とかしなくちゃだしと余裕を持って休みをとっていたので、仕事は明日後からの予定だ。

神田さん一家やハッシ先生にも早く会いたいし、色んなことを報告したくて私はお土産配りの行脚に出ることにした。

工場は明後日でいいや。


ミイちゃんは建国祭のことでアイマイと話すことがあるからとマリさんのところに行ってしまい、今日はアオと2人でお出かけになった。

神田さんの家に着くと、ものすごくお腹が大きくなったユユラさんが出迎えてくれた。


「キヨコさん、お帰りなさい!今お茶入れるから座って座って。今日はホクト仕入れに行ってていないのよ。きっと残念がるわ。」


「ユユラさん!そんなおっきいお腹で無理しなくて良いから!ユユラさんこそ座ってて!お茶くらい私が淹れるよ!」


慌ててユユラさんを座らせて台所でお茶を淹れていると、ルナちゃんとソラ君がカップを出すお手伝いをしてくれる。

前はそんな事しなかったのに、お兄ちゃんお姉ちゃんになるからと張り切ってるっぽい。


「えらいね〜。2人ともお利口さんだからお母さんも安心だね!」

「赤ちゃんが産まれたら私たちが面倒みるの!」


ルナちゃんが拳を握って気合いを入れる傍で、ソラ君が不思議そうにきょろきょろ辺りを見回している。


「アオは今日いないの?アオのかわりに白い鳥さんが来たの?」


あ、忘れてた…

私が説明するより先に、アオがソラ君の前に行き、えへんと胸を張った。


「ソラ!僕、アオだよ〜。カッコよくなったでしょ!」


「「「ええー!!」」」


さすが親子。

見事なユニゾンだことで。


「王都で成長したんだよね。しかも2回も。もうびっくりしたよ。」


「精霊って自由だっていうから、アオは今日はお出かけしてるのかと思ってたわ。新しく白い精霊を王都で捕まえてきたのだとばっかり…」


いや、私別に精霊ハンターじゃないからね。

アオ連れてきたのもミイちゃんだし。


「アオ、喋れるようになったんだー、すごい!」


ルナちゃんとソラ君は喜んでアオと戯れあっている。子供の順応性はすごいなと思い見ていると、微笑んだユユラさんと目が合う。

お互い同じことを感じていたようだ。


「出産予定日っていつ頃なの?」


「再来月末くらいかしら。だからまだまだよ。ちょっとくらい動いた方が調子もいいし、あんまり気を遣わないでね。」


「もう明日にでも産まれてきそうなお腹してるのにね。」


「ルナとソラの時はもっと凄かったわよ〜。今回はまだ楽だわ。もう足の爪は自分で切れないけど。」


私はネモフィラ亭の人達や料理の話、研究室での出来事や神田さんが来てくれてすごく助かった事、建国祭の盛り上がりやアオの成長についてなどを話し、ユユラさんは最近あった神田家の事件やお腹の赤ちゃんのこと、服屋にきたお客さんのことなどを話してくれた。



帰り際にお土産を手渡す。

神田家へのお土産はネモフィラの花びらが入ったハーブティーとはちみつ、青い花の刺繍の入った布を一反。

神田さん夫婦は服屋さんなので、布のままの方が色々活用できるのではないかと思ったのだ。


「素敵な刺繍ね!ありがとう。ホクトに渡してくれたお土産も嬉しかったわ。ブレスレット、毎日付けてるの。ムーンストーンとピンクオパールって安産のパワーストーンなんですってね。だから調子もいいのかも。」


ふふふ、とユユラさんは笑った。

あのブレスレットが本当にユユラさんとお腹の子供を守ってくれますように、と私はそっと祈った。


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