表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
徒然異世界日記  作者: えつお
異世界の王都にきました
48/85

48

神田さんはコンピューターにかかりきりで丸2日宿に帰ってこなかった。

宿要らなかったのでは…


2日後の朝方、私が研究室に行くのと入れ違いで神田さんが帰ってきた時はフラフラのボロボロでなんかもう、すみませんとしか言えなかった。

聞くと、ほぼほぼ徹夜で仕上げてくれたそうで、マニュアルも置いてきたのであとはそれを見て、と言われた。

コンピューターのスペックが低いせいで逆に複雑なプログラムをしないで済んだと半目で笑いながら神田さんは部屋へと消えていった。

私にはなんのこっちゃだけど、無理させて本当にごめんなさい。

徹夜は辛いお年でしょうに。

私は神田さんの部屋を拝んでから研究室に向かった。


早速コンピューター入力に取り掛かる。

量は多いけれど入力さえすれば判定はコンピューターがしてくれるのは本当に助かる。

人の目で比べても抜けたり落ちたりするし、量が多いと余計にそうなる。

こういうのは数が多ければ多いほど良いので、機械の作業が必須だ。

ひたすらデータを打ち込み続けて、4時間。

半量ほど片付いたので、今日はもう帰ることにした。


神田さんも明日で帰っちゃうからお話もしたいし、最近はミイちゃんとアオとゆっくり過ごすこともできなかったしね。

今から帰れば遅めのランチをして少しお散歩に行けるはず。

夜は一緒に寝てるけど、モフモフ不足は否めない。

陽の光を浴びて2人と戯れたい欲がもう限界だったのだ。



宿に戻ると神田さんはまだ寝ていた。

ゆっくりお休みください、と私はまた神田さんの部屋に向かって手を合わせ、ミイちゃんとアオと外に出た。

久しぶりに散策すると、家のドアに青いリースが飾られていたり、お店の看板を青く塗っていたり、カーテンが青いものに変わっていたりと本当に青い色が街中に増えていっている。

白い道の両端にもペンキで青い線が引かれて、街灯にはネモフィラの造花が飾ってある。

本当に街を上げてのお祭りなのだと実感する。

祭りの最中はさぞかし賑やかになるのだろう。


小物屋さんに入り、ミイちゃんとアオに青いリボンを選ぶ。

ミイちゃんには濃いロイヤルブルーのサテンのリボンを、青には白とスカイブルーのストライプの綿のリボンにした。

自分で言うのもなんだが、私センスいい。すんごい可愛い。

私も自分用にネモフィラの花の飾りが付いたヘアゴムとロンドンブルートパーズのピアスを買った。

これでお祭りの日もバッチリなはず。


他の店も見て周り、ユユラさんへ安産のお守りにムーンストーンとピンクオパールのブレスレットを、ルナちゃんとソラくんへ小さな丸い瓶の中に白い砂とネモフィラのドライフラワーが入ったキーホルダーを購入した。


結構歩き回ったので、いったん近くの公園で休憩することにした。

遊具はないが噴水があり、クローバーが一面に茂っているので、子供達が裸足で走り回っていて、キャッキャと楽しそうな声が響き、噴水の水で小さな虹が出来ている。

このままこの光景を切り取って絵にしたら『幸福』ってタイトルがぴったりだなと思う。


ミイちゃんとアオもおやつのクッキーを少し摘んでから幸福の中へと突入して行った。

幸福は超幸福に進化した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ