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徒然異世界日記  作者: えつお
異世界の王都にきました
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朝市の開かれている広場に着くと、色とりどりの小さなテントがひしめき合っていた。

よくよく見てみると、テントの色によって売り物の種類が決まっているようだ。

赤は肉、青は魚、黄色は花、緑は野菜、茶色は食器、白はアクセサリー、紫は洋服、オレンジは果物と言った具合だ。

色ごとに固まっていてくれていれば見やすいのだが、てんでバラバラに入り乱れているので、ひとつひとつ覗いていかなくてはならない。


まずは腹ごしらえと思い、ミイちゃんとアオに何が食べたいかを聞くとミイちゃんはお肉といい、アオは果物のテントに向かって飛んで行こうとした。

慌ててアオを捕まえて、まずはみんなで果物のテントをいくつか巡ることにする。

どのテントも鮮やかな瑞々しい果物が並んでいる。


オレンジ、りんご、いちご、ブドウなどなど、どれも美味しそうだ。

その中に大粒の黄色いさくらんぼを見つけた。

私は日本に住んでいた頃さくらんぼが大好きで、初夏になると様々な種類のさくらんぼを取り寄せて食べていたのだが、その時に1番お気に入りだったのが月山錦という黄色いさくらんぼだった。

酸味はほとんどなく、円やかな甘さと柔らかい果肉で、1日で1キロ食べたこともある。

さくらんぼは食べすぎるとお腹が緩くなってしまうので後から後悔することになるのだが、食べ始めると止まらなくなってしまうのだ。

この世界の黄色いさくらんぼがどんな味なのか、ものすごく気になって、まずはそれを一袋。

アオがりんごを欲しがったので、りんごもふたつ。

おやつ用にいちごも購入した。


すでに結構な重さになった袋を手にぶら下げて次に肉のテントへと向かう。

牛、豚、鶏、羊、兎、鴨とこちらも色々な種類のお肉が並んでいる。生肉の他にハムやベーコン、調理されていてすぐに食べられる物も結構たくさん並べられている。

羊と鶏の串焼きを3本ずつ買って、広場の脇にあるイートインスペースで早速いただくことにした。


りんごをひとつアオにあげて、私とミイちゃんは串焼きを頬張った。

串焼きは少しスパイシーな味付けで、肉自体に味がよく染み込んでいる。

特に羊が美味しい。豚も買えばよかった。

ミイちゃんも気に入ったようで、尻尾をぐるぐる回しながら一生懸命食べている姿が愛らしい。


しっかり食べて落ち着いたところで、私達はまた朝市の散策を再開した。


魚のテントでは生の魚や貝、タコやイカの他にウニや蟹も売っている。店先でイカやホタテを焼いている店もあり、香ばしい匂いが漂っていて、まだ食べてすぐなのに食欲がそそられてしまう。

洋服のテントを覗くと、イーサンよりもカラフルで凝った作りの服が多いようだ。ブラウスにフリルがふんだんについていたり、スカートに切り替えがあったり、ワンピースの裾がマーメイド型になっていたり、色々なものがある。私は神田さん夫妻のお店で売っているシンプルで機能的な服の方が好きだな、と思った。





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