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徒然異世界日記  作者: えつお
異世界に来て1年経ちました
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この世界に来て一年が経った。

初めての経験が多く、色々な出来事があったので、ものすごく長いような、あっという間のような一年だった。


この1年でご近所さんとはますます仲良しになったし、神田さん一家との交流も続いている。

ナムルさんは職場に復帰しており、今は気安く話せる仲だ。


日々の生活の中で、魔法も魔力も精霊もすっかりなくてはならないものになり、なかった頃の方が不自然な気がするほどだ。

人間の適応能力はすごいなとしみじみ思う。

そういえばスマホを使い始めた時もこんな気持ちになった。



ミイちゃんとアオは相変わらずだが、アオは少し大きくなって色が薄くなってきたような気がする。

つぶらな黒い瞳と白い隈取は変わらない。


アオのおかげか私の魔法の範囲は広がっていて、自分の体を離れたものにまで空気の層を纏わせることができるようになった。

台所やトイレをカバーすると掃除がとっても楽ちんだ。


ミイちゃんはマリさんのところに帰ったり森に行ったりして過ごしていて、たまに変な物をお土産に持ってくる。

綺麗な石だったり、変わった形の木の実だったり、ガラクタのような気もするけれど、ミイちゃんがいい物だから取っておけと言うので箱に入れて保管してある。


工場ではガラスを吹く練習もさせてもらっていて、売り物には全くならないレベルではあるけれど、コップや花瓶を作れるようになってきた。


工場の仕事も充実しているが、医療の勉強もしたいと思い、7日に一度病院で勉強を兼ねたお手伝いもさせてもらっている。


この世界と前の世界ではかかりやすい病気なども違って面白い。


例えば魔力の影響なのかこの世界の人は基本的に病気になりにくい。

特に癌などの腫瘍や、脳梗塞や心筋梗塞といった血管が詰まる系の病気はほとんど存在しない。

ただ、血管は詰まりにくいけど、魔管は詰まりやすい。

魔管が詰まると魔力を出せなくなるだけではなく、神経を圧迫して体を動かせなくなったり、心臓に負担がかかって苦しくなったりして、悪化すると死ぬこともあるのだそうだ。

症状が軽いうちは魔力を流しやすくする薬を飲んで治療するそうだが、重症になると魔臓を摘出してしまうらしい。

だが、魔臓を摘出してしまうと、尖脳が萎縮して記憶力が低下したり、性格が変わったりすることがあるのだとか。

魔管は歳を取ると詰まりやすくなるらしいが、稀に生まれた時から欠損している子供がいるらしく、そのような子供は魔臓をとっても症状が改善せずに、小さいうちに天に召されることが多いと言っていた。


病気になる人が少ないので、病院の仕事はほとんどが怪我の処置で、日本とは違い入院患者は若い人が多い。

1番多い死因は老衰で、多くのお年寄りは家で家族や友人に囲まれて亡くなるのだそうだ。


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