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家に帰るとミイちゃんとアオはお昼寝中だった。
丸まったミイちゃんのお腹にアオが埋もれていて、なんとも尊い。
2人(1匹と1羽?)を起こさないように、私は静かにソファに座って借りた本を読み始めた。
途中2人が起き出してきたので、フレンチトーストとフルーツヨーグルトサラダを作ってみんなで食べたり、ミイちゃんのブラッシングをしたりした。
早めのお風呂に入りまた本の続きを読む。
解剖学の本を読み終え、気がつくともう夜中で明日も遅番とはいえ仕事があるので寝ることにした。
ベッドに入り、本の内容を頭の中でまとめる。
やはりこちらの世界の人間は私の知っている地球の人間と違いがあった。
とてもよく似ているのだが、大きな違いは2つ。
まずは脳の作りが違った。
私の知っている脳の作りというのは大脳、中脳、小脳、間脳とあるが、こちらの人間はそれに加えて尖脳というものがある。
大脳の額の部分の前頭葉と呼ばれていた場所がほんの少し小さく、そこの部分にハート型の尖脳と言われる部分が存在するのだ。
尖脳は魔力や魔法の発現に関与しているそうで、個体差はあまり無いと書かれていた。
もう一つの違いは腎臓の数。
私の知っている本来の腎臓は2つあり、それぞれから尿管が出ていて膀胱に繋がっているのだが、この世界では腎臓は1つで、もうひとつの腎臓があるべき部分には魔臓と言われる器官があり、そこから魔管という管を通って背骨の横から脊髄へと繋がっている。
ここで魔力を作り、尖脳を通して魔法や魔力を発現するらしい。
魔臓は個人差が大きく、魔力の多い人は魔臓も大きいのだそうだ。
そのほかの神経や筋肉、臓器はほぼ同じで、私がナムルさんに施した処置は問題ないようだとわかってホッとした。
そして、私もこちらの世界に来てから魔法が使えるようになったということは、魔臓や尖脳があるということだろうか。レントゲンやCT、エコーはある様なので今度調べてもらおう。
そんなことを考えながら私は眠りについた。




