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徒然異世界日記  作者: えつお
異世界に来ました
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私の名前は田中キヨコ。

年は31歳。

元々の職業は医者だった。


一浪して底辺の国立医大に入って6年、留年はなんとか免れてたものの、テストは毎回何科目かは追試を受けてたし成績はあまりいい方ではなかった。


そうはいっても医師国家試験の合格率って90%超えるから、人並みに勉強していれば医師免許は難なく取ることができた。


2年間研修医として働いて、なんとなく仲のいい先輩の勧誘で麻酔科に入局して去年やっと専門医を取得。


お父さんは8歳の時に脳出血で死んでしまって、お母さんは私が医者になった年にこれまた脳出血で死んでしまった。

脳出血のエリート家系に恐怖を感じて一昨年脳ドックを受けたけど私は今のところ問題はなかった。


兄弟はいなかったから1人になってしまったけど、仲のいい友達もいたし、職場の人達も大体はいい人だったので少しずつ立ち直ってなんとかやっていけた。


お母さんが手に職をつけろって口癖のように言ってた通りに、なかなかお堅い職を得られたので生活はそこそこいい感じに成り立っていた。

旅行も行けてたし、欲しいものも買えてたし、美味しいものも食べられた。


私の働いていた病院の麻酔科は手術の麻酔だけをすれば良かったので、仕事が遅くなることはあったけどオンオフの切り替えはし易くて、QOLは高めだったと思う。



だけどほんのさっき、つい10分前に、仕事が終わって帰ろうと交差点の信号待ちをしていたら、地面が溶けた。


実際地面が溶けたのかはわからないけれど、ズブズブと私は沈んでいって、周りが何も見えなくなった。

慌てて手を振り回したら棒のようなものを触れてそれを握りしめた途端この世界の金色の草原に立っていたのだ。



これが噂の異世界。たぶん。


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