2話
処女作であり、一応VRMMOものだと思います。不定期更新です
『江部雨へ
今回、「社員全員からそれぞれ1人に①<リンカネ>と半年の有給②<リンカネ>と最新の本体③半年の有給と最新の本体を抽選で与える」という企画を社長が考えたらしく、②をママが当てたので(お父さんは当たりませんでした)送ります。今使ってる本体も壊れはしてないだろうけれど、汚れたり傷ついたりも…してないかもだけど、この機会に本体を変えてみたら?あと、貰った<リンカネ>が、偶然(?)にもβ版限定で貰える特典付きの製品番号だから、β版もちゃんとやってね!というかやれ。いいか?これは命令だ、お願いではない。いいな?いいな?(大事なことなので2回言いました) P.S 仕事の内容が「ゲームのGM」に変わったので、ゲーム内で会うかもね♪
波打葉ことママと〜?久尾より』
…なるほど。スゥ〜〜〜〜〜ッ
「はぁっ!?」
「うおっ!」
―――そういえばいたな、おばさん。まあ、「社長さんは何を考えてそんな企画を考えたんだ」とか、「よく当選したなとか」とか、「相変わらず、お母さんとお父さんのテンションの差がすごいな」とか、「<リインカーネーションonline>は<リンカネ>と略すのを推奨してるのかか」言いたいことは色々あるけど、
「特典付き!マジかやったぜこれでドヤれる」
…いや、ドヤる友達いないな?。まあそれはそうと補足説明。僕の両親は【Unknown】で働いている。親いわく、ゲームに関わる部署ではたらいているとのことだ。
―――数日後
数日間という時間が経ち、今日が<リインカーネーションonline>のβ版のサービス開始日。あと30分でサービス開始時刻になる。ここでやることの確認。①トイレ→行った②シャワー→浴びた③施錠→した。よし、OKだ。それじゃ、<リインカーネーションonline>に、いざ行かん。…えー、ここでお知らせがあります。誰にとかは気にしちゃいけない。ゲームソフトのインストールしてなかった!やばい急いで入れなきゃって、包装のビニールすら剥がしてないじゃん。ああ、剥がすのがもどかしい。なんで過去の僕はこんな事もしなかったんだ。よし、インストールは何分間で終わる?9分で終わるのか。危なかった。…よし、インストールし終わった。
『ゲームを始める ▶YES NO』
もちろんYESで。ポチっとな。…あ、ロード終わった。ここは水の上?きれいな水面だなぁ…。空も灰色で綺麗…じゃない。悪天候な豪雨だこれ!え、これがデフォなの?びしょ濡れなんだけ…いや、体無いし濡れないわ。それで?いつキャラメイクは始まr
「え〜っとぉ?あなたが私がハジメテを捧げる方ですか」
言い方が酷いな。いやまぁ確かに僕は、あなたの初めて(やるキャラ設定のナビの相手)を貰うけども!」
「声に出てますよ」
「はっ、しまった!…まあそれはいいとして、です。特典はどこで受け取れば?」
「ん?ああ、製品番号特典ですね。それなら、ゲーム内でインベントリを開くと、プレゼントボックスが入ってるのでそれを使用すれば受け取れますよ」
なるほど。まあ、それはいいとして、だ。
「キャラメイクはいつ始まるんですか?」
「その言葉を待ってたんですよ!それじゃ、まずは見た目を決めてください。とりあえずゲーム機のアバターを出して〜「あっ、ちょっとま」…あの、」
「皆まで言うな」
「何故にショゴスをアバターにしてたんですか?」
言うなって言ったじゃん!
「はぁ…。皆さん、自分の理想の姿を作ってそれを設定している人が多いだろうという理由から決まったアバターモジュールですが、こんな欠点が…いや、これは特殊な例ですかね?」
「なんかすみませんでした。」
「リアルモジュールでも決められますし、別に構いませんけどね。しかし、なんでショゴス、というかショゴスっぽいのイメージと合致してるからショゴスって言ってましたけど、これショゴスでいいんですか?いやそれ以前にわざわざリアルモジュールアバター等の人の形をしているアバターからこの異形の怪物を作ったんですか…」
「ショゴスであってます。作った理由はショゴスが好きだからですね。因みに作るのに1ヶ月かかってます。というか、そろそろキャラメイクしたいんですけど…」
「あっ、ハイ。リアモジュのアバターを出してっと。それで、色の変更だったり、身体の調整フルスクラッチで作ることも、会社が作ったアバターから調整するのもありですけど?」
「リアモジュをいじるだけでいいです。髪の色は、赤211、緑66、青246の色ね。目の色は、赤181、緑134、青205の色。肌の色は赤253、緑251、青243の色です。次のステップに行って下さい。」
「ああ、ええと、…うん。これでよしっと。じゃあ次は名前を決めて下さい。はい、どうぞ」
『 姓< > 名< > [決定]』
これに関しては姓をクトルフ、名をシゴスにすると決めていたからこれを入れてっと、決定!
『この姓・名はそれぞれ使われています』
…うん、まあ、他のクトゥルフ神話好きとショゴス好きがつけたんだろう。しかし、これ以外のアイディアがない。…ました。よし、サイコロとルーレットを準備、サイコロで文字数を決めて、ルーレットを回すしてなんの字にするかを決めるしかない、か。…姓は”デロ”で名は”ペヒエニオヘ”、か。う〜ん、酷い。でもこれで行く。
『決定しました。あなたの名前は<デロ ペヒエニオヘ>です』
「それじゃあ、次は種族ですね、この中から選んでください」
さて、何が有るかな〜。
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