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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク  作者: 白崎詩葉
第2章

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第1話 工作の魔女③

「俺も最近聞いたんだ。白の聖女ジャンヌ・ダルクはリリムのガルムとできてるっていう・・・」

「誰があんたと!」

 アキセに怒鳴る。

「その噂もあんたが流したんじゃないでしょうね!」

 さらに疑う目でアキセをにらみつける。

「それは違うから安心して~」

 アキセはヘラヘラ笑っても誤魔化せない。

「安心できるか!勝手にあんたの彼氏認定されているんだからな!」

「でもその噂に流した奴もセンスがいいな」

 ああと低い声を出し、にらみつけるジャンヌ。

「ちょ、落ち着いて~コルンも聞いたんじゃないのか。その噂を」

 その噂を流したのがリリスでないことに祈りたい。

「で?あんたはそのコルンとはどういう関係わけ?」

 ジャンヌはジト目でアキセを見つめる。

「あの魔女は、工作(こうさく)の魔女コルン・ゴボルド。モノづくりが好きな魔女。え、まー長い話になるから手っ取り早く言うと…」

 アキセは、顔の頬に指をこする。

「仲間だった魔女かな?」

「はあ?」

 思わず気が抜ける声を上げ、口を開ける。

「え?そんなに驚くこと?」

「いや、あんたに仲間がいるってことに」

「そっち?」

「魔女と仲間になるって…頭が痛い…」

 頭を抱えるジャンヌ。

「それで?」

「話長くから省くけどちょっと仲たがいしちゃってさ。」

「仲たがい…?」

 妙にあやふやにされていることが気になる。

「そうなんだ。コルンって結構気が短いし。怖いし。力もほら、それなりに強いからさ。ここは逃げた方がいいんじゃないのか」

 だんだん怪しくなってきた。だか、アキセの思惑通りにさせない。

「ん~」

 考え込んだ結果。

「よし退治しよう」

 決心したジャンヌは歩き出す。

「あーやめた方がいいぞ」

 止めに入るアキセ。増々怪しい。

「ホントにヤバいって!慈悲がなく、非道がない女でさ」

「そんな魔女どこにでもいるわよ」

 止まることなく歩く。

「逃げた方が賢明だと思うけど…」

「閉じ込められているし。あとあの噂どこから来たかも聞きたいし」

「あー待って!マジで強いから。やめた方がいいぞ。マジで!」

――ここまで止めに入るなんて絶対何かある

 いつの間にか丸く広がった広場に着く。四方八方に道が行く構成になっている。

「だから、マジでやめた方いいって!」

「あ~もう!しつこい!これ以上言ったら舌を切るぞ!」

 あまりにもアキセが止めに入るので、怒鳴りつけた時だった。

 黒い影が覆われた。

 見上げれば、頭上から巨大な球体が落ちてきた。地面につく前にジャンヌは後ろへ跳ぶ。距離を取り、相手の姿を確認する。

 巨大な球体は、巨漢な鎧人形の手だった。

 ちなみにアキセも避けていた。

――ち!あのままくたばればいいものの

 おそらくアキセと離れるように狙って球体を振り下ろしたのだろう。

 巨漢な鎧人形と目が合った。

――やな予感。

 ドシンドシンと地面が揺れるほど足を踏み込みながら、ジャンヌに迫ってくる。

「ちょ・・・狙うんなら、あっちのクズにしてよおおおおおおおおお!」

 叫びながら、逃げるジャンヌだった。

 


 まるで巨大なウシが迫ってくるようだった。

 巨漢な鉄人形は建物を壊しながら、ジャンヌを迫ってくる。

 引き離すにしても、なぜジャンヌを狙う。せめてアキセの方に追いかけてほしい。このところ巨大な敵ばかりで嫌になる。こうなっては、狙ったことを後悔させてやる。

 唐突に巨漢の鉄人形は、立ち留まる。

「何?」

 巨漢の鉄人形の口から黒い球体を吐き出す。それは、キキキと高い笑い声で、大きい目にむき出しの歯の黒い球体がいくつも浮いていた。

「また、面倒な・・・」

 呆れながらもジャンヌは、ロザリオを構える。

 黒い球が砲弾のように突っ込んでくる。地面に穴をあくほどの威力だ。当たっていれば、骨が折るレベルではなかった。

 ジャンヌは受け止めることなく避ける。次々に黒い球体は、ジャンヌに突っ込む繰り返しだった。そんな中黒い球体に避けながらもジャンヌは何か打たれ、地面に付く。

「ちょ、何よ。これ」

 弾の正体はトリモチだった。体中にトリモチがつき、身動きが取れなくなった。

 おそらく黒い球が襲ってきたのは、トリモチを当てるための油断を作る作戦だろう。

 体に粘り着いたトリモチにイラつく。

 次に頭にトリモチ弾が当たり、髪にまでトリモチにべたりついている。

 黒い球はあざ笑う。完全にバカにしている。

 プチ!

「おまえらあああああああああああ」

 怒りの目をするジャンヌは野太い声を出す。

 

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