第二十九話
久しぶりの投稿となってしまいました。
ん~仕事が忙しい。と言ういいわけです。
第29話です。
一平太達三人は、先ほどからの食事客第二波を受けきるために各々自分の持ち場で奮戦していた。
「Aセットお待ちっ!!」
「予約のお客様どうぞ!」
「お茶碗洗い終わりました。」
間断なく続く客の波は、衰えることもなく迫り続ける。
「Bセットあがりました~!」
「ロールキャベツお待たせしました!」
「コップ洗い終わりました。」
マーガレットはもちろん予約客を担当し、一平太は定食を担当している。ユーリはひたすら食器を洗っている。これだけ見ると、ユーリの完璧振りに影が指したかに見えるがそうではない。彼女も料理はできる。出来るが、その腕前は所謂『人並み』だ。今や戦場とかした厨房では、『人並み』は邪魔になる。スペースが限られたこの場所では何人も料理人は必要ないのである。よってユーリは自発的に食器洗い担当となったのである。
(口ほどでもなかったな。)
あらゆる事柄において一平太は完璧過ぎる同期に負けていたため、この結果に密かに優越感を感じていた。勝たなければならない点で負けていることには気づいていない上に、人間性的には完敗していることにも気づいてはいない。とにもかくにも、この布陣は個人の能力からみて妥当な布陣なのである。
「しかし、人減らないな。」
一平太は何の気なしに呟く。
「今日は特に多いねぇ。朝からずっと忙しいのよ。」
独り言のように呟いた言葉にマーガレットが反応する。
「確かにこれは異常な混み具合ですね。」
ユーリもその言葉に頷く。
「実は銭湯自体の利用客も多い気がするんですよね。まぁ、普段よりはって事なんですけど。」
「それにしたって、ここまで多くちゃ……しんどいよ。」
一平太からすれば研究所への『出張』からかえって来てすぐのことである。たまったもんではない。
「さぁさぁ、ラストオーダーまで後2時間。きっとピークはじき越える。気合い入れてがんばるよ!」
「「はいっ!!」」
マーガレットの言葉に勢いよく返事する二人。と言うよりも声だけしか元気ではない。とにもかくにも『チーム厨房』はラストオーダーまで何も考えずに突き進むことを決めたのであった。
「お、おわったぁ………」
最後の客を見送ると、一平太の口から溜め息と共に言葉が飛び出す。現在時刻は地球時間で午後7時。先程気合いが入れられてから1時間しかたっておらず、いつもより早く終わっていた。
「用意した食材、全部捌けちゃったわ。」
マーガレットは笑顔でそう話すが、彼女の顔にも疲労の色は濃い。
「私、今ディッシュウォッシャーより早く皿洗いできます。」
皿を洗い続けたユーリも軽口を叩くが、半ばヤケクソである。
「イヤもう、今は動きたくない。って言うか動けない。」
「そうだな。ちょっと休憩だな……」
「さしもの私も、こんな忙しいのは初めてだ。すこし休みたいよ。今流しにおいてある食器はその後だね。」
山積みにされた流しの食器に目を向けながらマーガレットが言った。
結局客の流れは常にピークで、最後まで途切れることはなかった。その上、食材は底をついてしまっていたので最後の方は客を追い返す作業に追われるほどである。
そんなこんなで、何とか非常事態を乗り切り呆然とする三人。そうして休憩のような、ただの電池切れのような時間を過ごすと、三人の頭にふと疑念が浮かぶのである。
<この事態は、一体全体何だったのか。>
この疑念は細波のように、彼らの疲れはっきりしない頭で明滅し浮かんでは消える。やがて心底疲れきった彼らはその疑念を心の片隅へと追いやり、身体は自然と疲労の回復につとめる。
「はぁ、、、そろそろ艦橋に報告しに行かないと。」
まだ重たい身体に鞭を打ちつつ立ち上がるユーリ。
「自分の持ち場も勝手に離れて手伝っちゃったし、エレノアさんにも謝らなきゃ。」
「うわぁ、俺もローグさんに絞られるなあ。しかもエレノアさんにはラボの報告もしなきゃならなかたんだ。サラスさんやっといてくれてないかなぁ……」
(こりゃ絶対怒られる。疲れてるし、バックレるか。)
口では真面目に言いながら、不穏な事を考える一平太。「あたしからもキチンと言っといてあげるよ。今日が異常だったんだ。許してくれるさ。」
そんな二人を見かねたマーガレットが助け船を出すことを約束する。
「とりあえず、報告いっといで。」
そう言われれば動かないわけにも行かず、二人は(片方は不承不承と言った感じで)報告へ向かうのである。
いや~だいぶ時間が空いて、見に来てくださる方がいらっしゃるのか。
作者自身内容を思い返しています。って言うか話が進んでねぇ。
こんなに時間を空けて、少ししか進まないのに仕事は多い。
仕事になれるまでゆっくりすすみたいと思います。




