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湯船始めました。  作者: 世良美素
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第二十五話

 第二十五話です。

 更新出来ました!!前回あとがき変な宣言しておいて早めに更新するという天の邪鬼。こんな私を許してください。

 シャアラとサラスは一平太が《宇宙レタス》の苦みに悶えるのをひとしきり観察すると、一平太に水を渡す。その水を物凄い勢いで飲み干した一平太も何とか落ち着きを取り戻した。

 「苦かった……。でもなんで宇宙で水耕栽培なんていう貴重な水を使う栽培方法なんかしてるです?」

 一平太は、素直に疑問に思ったことを投げかける。

 「そうね、確かに水耕栽培は土壌栽培より水を必要とするわ。それに、野菜も何だか“土の味”がしなくて、根菜なんかには向いてないかもしれない。でも宇宙では良い土壌を維持することは難しいの。宇宙には植物が成長するための要素が少ない。」

 「要素?」

 一平太はシャアラの説明に耳を傾けていたが、イマイチピンと来ていないようすだ。

 「そう。さっき説明したようにここでは太陽光が少ない。そして激しい寒暖差。当然この施設みたいな与圧され、適温に調整された場所でしか育つことは出来ない。でもこれらはどちらの栽培方法にも当てはまること。では何が問題か。それは、重力よ。」

 「重力?」

 先程から、馬鹿みたいにシャアラの言葉を短くしてオウム返しにしているばかりの一平太。シャアラは構わず説明を続ける。

 「あなたが野菜、特に根菜なんかを収穫するとしたらどう収穫する?」

 「どうって……大根やら人参だったら、やっぱり引っこ抜くんじゃないんですか?」

 自分でもわかる易しい質問に応えると、シャアラは出してもらいたかった答えがてたのか、頷きながら次の質問をする。

 「それを宇宙でやったら?」

 「宇宙?別に何も問題無いんじゃないんですか?普通に抜けると思いますよ?」

 「フフっ。君は私の期待通りに良い生徒だ。いい?さっき私がいったことを良く思い出して。宇宙にはね重力が無いの。この火星は天体だからもちろん重力はあるけと、その大きさは地球約二分の一。たったの半分しかない。そんな所で、野菜を土から引っこ抜いたら土がとんでも無い勢いで辺りにまうわよ。それが無重力の宇宙空間では落ちることなく舞い続けるわ。低重力だと植物が育つ方向が定まら無い物もあるしね。なにより君は宇宙船のなかでも四六時中宇宙服を来ていたい?」

 「それは嫌ですね。」

 一平太達の過ごす時代は、科学技術の発展により疑似重力を生み出すことには成功している。当然そういった装置を使えば植物の栽培は、重力の有無による問題をなくす事が可能だ。しかし、疑似重力の技術は未だ発達段階にあり、重力の発生範囲を広くはできない。結果、植物のために削くスペースは狭まり宇宙の食料資源、もしくは酸素供給源としての植物はその意義を見いだせていないのである。

 「ま、他にも植物栽培の為の土をここまで運んでくる費用対効果の関係からも現実的ではないしね。」

 「宇宙での植物栽培で水耕栽培が使われるのも、水には栽培以外の使い道があって土より流通しているためなんだよ。」

 サラスがそう付け加えると、一平太は有ることに気づく。

 「そうなんですか。……でも土なら、そこら中にありますよ?何てったってここは土だらけの火星じゃないですか。」

 「もうっ!!君最高!!良いところに気付きすぎ!!そして絶妙な答えの出なさ具合!!最高の生徒だわ。私が学校の先生なら、授業が進め易すぎて泣けて来ちゃうわね。」

 若干馬鹿にされているような気がしなくもない一平太は、複雑な気分で笑み浮かべる。

 「そうっ!私の仕事は火星の土で植物を育てる事が目的。それが成功すれば新鮮な野菜をより広く流通させることができるわ。この火星に大規模生産プラントができれば、宇宙で食料に困ることはなくなるの。より世界が広がるはずよ。」

 シャアラはひとしきり熱弁すると、表情を曇らせた。

 「でも関心の火星の土を使った土壌栽培は全く上手くいってないのよ。我ながら情けないわ。」

 「でも、まだ研究し始めてから二年じゃないですか。何事も初めては時間が掛かるものですよ。」

 サラスがそう慰める。一平太も言葉を掛けたかったが、特に良い感じの言葉が浮かんでこなかったので黙って頷くことにしたようだ。

 「サラス、ありがとう。でも本当に困ったわ。火星の土で種や苗を育てようとしても、全然育たないの。発芽すらしなかったり、立ち枯れも多い。」

 「原因は分からないんですか?」

 一平太が質問する。

 「ん~、恐らく植物が土中の栄養分を吸収出来ていないんだと思うんだけど、その理由が分からない。きちんと科学肥料を混ぜたりはしているのだけれどね。全然だめ。堆肥は検疫の関係で宇宙に持って来れないから、その、自家生産というか、アレして、蒔いてみたけど、駄目だったわ。もうお手上げよ………」

 「……そうなんですか。栄養分全部無くなっちゃうんだ。」

 ウンウン唸りながら、あーでも無いこーでもないとブツブツと独り言をいって自分の世界に入りだしたシャアラは入りだす。 

 「シャアラはね、考え出すと止まらなくなるんだよ。」

 「完全に自分の世界に入ってますもんね。ちょっとマッドサイエンティストっぽいです。」

 「確かにそうかもしれないね。」

 サラスの言葉に一瞬あんたも似たトコあるよ。と思った一平太だが、言葉に出すのをぐっと答える。

 「なんか土の中にガキ大将がいて、全部取ってるみたいですね。」

 一平太は自分の過去を思い出しながらボソッと呟く。

 「………今、なんつった?」

 「す、……スイマセン。自分の世界に入っててマッドサイエンティストっぽいと思いました。」

 「それはいいっ!!っていうかそれは後できちんと怒るわ!!そのあとよっ!!」

 怒られるのか、ブルーな気持ちになった一平太をよそにシャアラは言葉を催促する。

 「その後の言ったことをもう一回いって!!」

 「あ、あぁ、はい。『土の中にガキ大将がいるみたいだ』と言いました。」

 「それだっ!!なぁんでこんな小学生でも分かるような、簡単な事に気付かなかったのかしら!!考えすぎて頭でっかちになっていたわ。」

 一々言葉の節に入る棘が一平太を傷付けたが、どうやらシャアラは何かに気づいたらしい。そのまま猛然と何処かへいってしまった。

 「え?ちょっと、どこ行くんですか?」

 置いてけぼりにされる二人。一平太は呆然としながら、シャアラが去っていったドア見つめた。サラスはというと、水耕栽培のプランターに流れる水に目を向けて、

 「相変わらず、自由だなぁ。」

 と言葉を呟く。そしてその端正な顔に心底愉快そうな笑みを浮かべていた。 

 植物栽培ってむずかしい。ってことで、火星での植物栽培のお話です。火星には何かがいるようで植物栽培が上手くいかないんですね。たこ型のアレのミニマムバージョンが居るんですかね?

 因みに糞尿の肥料は勢いで書いてしまいました。反省はしていません。

 尚、今回の話に出てくる科学もエセですのであしからず。っていうか科学なのかな。まぁそれすらわから無いヤツが書いてます。

 ゲームにはまだ飽きていないので、更新が不安定です。スイマセン。

 お読み頂きありがとうございます。

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