第二十四話
第二十四話です。
また時間があきました。申し訳ありません。原因は、最近でたモンスターを配合させるゲームのせいです。
「ここが植物栽培プラントよ。」
(Dr.プランツが、植物<プラント>の栽培プラントだって……高等な駄洒落ですな!!)
などと一平太がくだらない事を考えていると
「シャアラ、急にボケら「別にダジャレじゃないわよ!!」」
と妙なツッコミとツンデレっぽいセリフが二人から発せられた。
「部屋を見なさい、部屋を!!」
「うおっ、眩しっ!?
シャアラに促され案内されて入った部屋はドーム状になっており、その天井部には日光を補うための人工日照装置がついていた。
「君も知っていると思うけど、火星に降り注ぐ太陽のエネルギーは地球の半分程度。当然、それだけでは植物は上手く成育出来ないの。そのためにこの装置がついているのよ。」
「なる程。」
全く知らなかった知識を、さも知っていたかのように頷いて見せる一平太。シャアラは少し引っ掛かる物を感じたのかサラスに視線を送ると、彼は苦笑しながら肩をすくめた。
「……まぁ、いいわ。それよりもこの植物達を見て!!どう?元気に育っているでしょ?」
シャアラはどうだと言わんばかりに胸を張って、一平太に自慢の植物達を見せてきた。
「これは……レタスですか?」
部屋の中央部に、いくつか置かれた台には青々とレタスっぽい何かが生い茂っていた。
「そう!レタスよ!!正確にはレタスを元に、私が手を加えて宇宙の制限された環境下で成育できるようにしたその名も《宇宙レタス》よ!!」
(うわっ、まんまだ!!)
「何度きいても、まんまのネーミングですよね。もうちょっと何とかならなかったんですか?」
(うわっ、直で言ったぁ!?)
一平太ですら言葉に出すのを憚ることを、サラスはアッサリ言ってのけた。
「ぐっ……、い、いいのよ!わかりやすさ重視なの!!」
「そうですか。」
「もうっ、そのニヤニヤやめてっ!あんたはもう何回も見てるからいいでしょ!いちいち突っ込まないで。」
妙にサラスがイキイキとしながら、他人、それも美人な女性をいたぶっ……いじっている。
(サラスさんが、女性をいじっている。何か新鮮だぁ。実はSなのかな。でもあのニヤニヤすら爽やかだぁ!っていうか、シャアラ博士の前でしか見せないのかな?「俺の本性を知っているのは君だけだぜ、シャアラ。」みたいな。)
すごーく下世話な事を考えながら《宇宙レタス》を一平太は観察をしてみる。見た目は完全にレタス。しかも新鮮だ。……今栽培しているから当たり前なのだが。葉はもちろん茎に近いところも瑞々しい。そうしてどんどん視線を落としていくと、一平太はあることに気づいた。
(コレ、土じゃなくて水で育てられてる。)
「気付いたかしら。このレタスは水耕栽培で育てられているの。だから私”たち“にとってあなたの運んでくる水は、とても大事。まさに命の水なの。」
「わざわざ水を俺達が自ら運ぶのは、ちょっとした手違いもないようにするためなんだよ。」
少し泣きべそを掻きながら説明するシャアラと、もはやニヤニヤから爆笑に変わっていた顔を、すっと何時ものイケメン・フェイスに戻して話を始めるサラス。コロコロ変わる二人の表情に、話を聞く一平太は少し困惑気味である。
「……っ少し、食べてみる?」
若干言葉に詰まりながら、シャアラが一平太に魅力的な提案をしてくる。
「いいんですかっ!?」
先ほどから、地味に湧いていた野菜への葛藤に救いの手がさしのべられ一平太は喜色ばむ。
それもそのはず。一平太達、スペースマンにとって宇宙でとる野菜類と言えばボイルであったり、乾燥であったり、何かしら加工がされているものなのである。もちろん、コストをかけて船に土を持ってきて栽培したものを摂取したり、ルナ・ファミリアのような生産地である地球に近ければ高価ではあるが何とか生野菜は手に入る。しかし宇宙を長期に渡って航海するとなると、冷蔵庫に入れておけばと言う話だけでは行かなくなるのである。ましてや今回はまさにとれたての、新鮮野菜だ。胸が高まるのは無理からぬ事であった。
「良いわよ。食べてみて。」
サンプルもほしいしね。小さくそう呟くシャアラの声は、獲物を前にした一平太には届かない。
「いただきます!!」
そう言って手近なレタスをとると、軽く水を切ってかぶりつく。そして、一平太の口の中に野菜独特の青臭い匂いが広がる。
(これこれ、新鮮な野菜の香り!!子供の時に苦手だったピーマンを思わせる苦味と、日本の沖縄でポピュラーなゴーヤのような……にがみ?)
「っ!!にげぇぇぇぇえっ!?」
レタスはその癖のなさから、多くの種類のサラダにベースとして組み込まれるポピュラーな野菜である。「レタスの苦味がだめなのよねぇ」と言う人はあまりいない。(一平太調べ。) それなのに、とんでも無い苦さである。
「ちゃんと出された物は食べるんだぞ。残したらマーガレットさんに言うからね。」
思わず吐き出しそうになる一平太に向かって笑顔てそう言うサラスは本当に嬉しそうだ。
「……ッ!……何でこんなに苦いんですかぁ。レタスが苦いなんてなしですよ!!」
何とか飲み込み、抗議の声を上げる一平太にシャアラは笑いながら応える。
「ゴメンね。やっぱり苦かったか。若い人なら或いはと思ったんだけど。これが、火星での水耕栽培の弱点。とんでも無い苦味がでて来るのよ。」
(なら最初っから言えよ!!)
当然の言葉を頭に浮かべる一平太であった。
何だか、最近はやりの農業マンガ見たくなって来ちゃいました。ま、まぁこっちは宇宙ですし?特にあれですけど。
ちなみに最近の野菜は寒さの性か、味が薄くて非常に残念です。そして我が家はやたら白菜ばっかりもらいますね。
それと、配合がたのしいゲームのせいで更新がこんな感じの頻度になるかも知れないです。……と言うかなりますっ!!なんて、断言すべき事ではないですけど。生ぬるく見守ってやってください。
お読み頂きありがとうございます。




