第8話:虚空の標本 レオタードが裏切る胸の愛撫(後編)
ゾディアックに宙吊りにされたセイントレディ。
まだ触れられてもいない段階で、彼女の“弱点”はすべて言語化され、
正義の象徴であるレオタードそのものが彼女を裏切り始めています。第8話後編は、セイントレディという存在の“根幹”が揺らぐ回です。ご期待ください。
ゾディアックの手がゆっくりと彼女の胸元へと伸びた。 「……さて、その『最後の理屈』を剥いでやろう」
襟元から滑り込んだ指先が、彼女の肌に直接触れる。麗子は短く悲鳴を漏らし、空中でもがき苦しんだ。彼は左右のニップレスを一枚ずつ、丁寧に剥ぎ取っていく。
このニップレスこそが、彼女にとっての「敗北の歴史」そのものだった。かつて小怪人に隙を突かれ、その先端を弄ばれた屈辱。その記憶を封じ込め、二度と誰にも触れさせないと誓って自ら肌に貼り付けた「防壁」。しかしゾディアックにとって、それは聖女が自ら肌に刻んだ「敗北の印」に他ならなかった。
剥離の瞬間、冷気が敏感な先端を直接打ち、彼女は身震いする。ゾディアックは剥がしたそれを捨てると、わざわざレオタードの襟元を元の位置に戻した。
「……っ!? ああ、なんて……!」
ニップレスという緩衝材を失った裸の肌に、強固な張力を保つ生地が直接密着する。鏡のような表面には、隠しようもなく、ツンと尖った二つの胸の突起が鋭く浮き上がった。
ゾディアックの指が、生地越しにその突起を捉え、掌を回すように愛撫を始めた。 「見てごらん。君の聖衣が、これほどまでに君の肉体を強調している。**私が拒んでも、正義の象徴であるレオタードが受け入れてしまう……。**そうだろう?」
彼の指先が、突起の頂点を焦らすように、円を描きながら撫で上げる。 「あ、あ、ああああっ!!」
彼女の口から、聖女らしからぬ裏返った喘ぎが漏れる。正義の象徴が、敵の愛撫を肉体へと翻訳し、増幅させてしまう。生地そのものが敵の指になじみ、まるで潤滑油を含んだかのようにしなやかに密着し、彼女の肉体を敵に差し出す準備を整えていく。
「レオタードが感度を高めて、私をゾディアックに差し出す準備をしている……っ!」
その絶望的な自覚が、さらに彼女の感度を狂わせていく。胸への執拗な攻めは、神経を伝播して「神聖な空間」へと一気に流れ落ちた。一切触れられていないはずの股間に熱が溜まり、意志に反して洪水のように蜜が溢れ出す。
(……あ、あつい……。胸が、こんなに熱いのに……どうして下着の中が、こんなに……っ!)
吸水性のない生地の奥で、純白のフルバックは重く湿り、月光の下で透明に透け、黒い刺繍の輪郭を卑猥に浮き彫りにしていった。パンスト越しに、彼女は自分の「とろとろ」とした汚濁を自覚させられる。
ゾディアックは、その濡れそぼった核心へと、ゆっくりと指を伸ばした。 「胸を少し弄っただけで、これほどまでに濡れそぼっているな……」
指先がパンストのフィルターを押し込み、下着の黒い刺繍の凹凸をなぞり、押し潰す。 「ひ、ああああっ!」
胸と股間、二つの拠点を同時に蹂躙され、麗子の理性は音を立てて崩壊していく。そしてゾディアックは、彼女の耳元に唇を寄せ、世界で自分だけが知る「秘密」を、甘い毒のように流し込んだ。
「……麗子」 「……っ!?」
その名を呼ばれた衝撃。それは、彼女の聖女としての虚構が完全に剥がれ、蹂躙されるだけの「ヒロイン」として解体された瞬間だった。組織の誰も知らない、教師としての彼女の真名。
「あああ、ああああっ!!」
名前を呼ばれた衝撃が、翻訳された快感と混ざり合い、彼女の腰は虚空で激しく跳ねた。
一度弾けた悦楽の余波は収まらず、ゾディアックの指が生地をなぞるたび、張り詰めた肢体は抗えない痙攣を細かく繰り返していく。
**意識が快感の海に沈みかけ、完全に自我を失う寸前――**その時、彼女の股間で、蜜に濡れたブルークリスタルが、屈辱と快楽の混濁に反応して不気味に、しかし美しく青く発光した。
一瞬の隙。ゾディアックがその「秘密の光」に見惚れた刹那、麗子は最後の矜持を爆発させ、クリスタルの閃光を放った。ゾディアックがその「秘密の光」に見惚れた刹那、麗子は最後の矜持を爆発させ、クリスタルの閃光を放った。拘束が解けた瞬間、彼女は墜落するように地上へ着地。乱れた姿を直す余裕もなく、夜の闇へと逃走した。しかし、彼女の肉体には、ゾディアックが焼き付けた快感の記憶と、耳元に残った自分の名前の響きが、消えない傷跡として刻み込まれていた
麗子は辛うじて拘束を脱したものの、
ゾディアックが残した“言葉”と“感覚”は消えていません。
変身すれば、また“あの感覚”に触れてしまう。そう思った瞬間、麗子の手は止まってしまいます。
セイントレディは立ち直れるのか?第9話の展開をご期待ください。




