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自称ドラゴンのステータス


俺は気付いた。とんでもなくよろしくない状況に立たされていることに。

「おい!ここからどうすればいいんだ。これ絶対弱いだろ!魔法攻撃力のところにも弱いって書いてあるし。」

「そんなの我だって知りたい!聞いてないわ。お主がこーんな弱いって。……いやまて。お主に我のステータスを見せようじゃないか。神の使徒である我は生まれたばかりでも当然強いはずじゃ。」

(こいつ生まれたばかりなのかよ)

「ステータスオープン」

---

名無しLv1 (後10) Ex0

[ステータス]_装備

HP7

MP1

攻撃力1

魔法攻撃力10

素早さ10

……

[固有能力]

•神の使徒※

……

[スキル]

•浮遊Lv1※

……

[魔法]

使える魔法はありません

---

「……え?」

「どうだった?」

といったところでドラゴン?は急にステータスを隠した。

(よくなかったのかなー?)

「まあ、そーゆうこともあるよ。うん、俺も強くないし。」

「いや!?違うはずじゃ。そうじゃ、詳細を見ればきっと何かがわかる。」

---

[固有能力]

•神の使徒(世界のことを知れる)

……

[スキル]

•浮遊Lv1(1:浮ける)

---

「………………はあ(ため息)」

「…………(よくなかったんだろーなー)」

(気まず……)

「そうだ。固有能力とかスキルとか魔法について教えてくれないかな?……教えてくれると嬉しいなーなんて。」

「……そうじゃな。固有能力は常に自分にかかっているもので、あまり持っているものはいない。何か特別な条件を達成すると手に入るんじゃ。それで、スキルは杖がなくても使える魔法みたいなものじゃ。つまり、魔法を使うには杖がいる。杖を作るには魔物を倒したときに経験値とともに手に入る魔石というのが必要で、強い魔物の魔石ほど強い魔法を使える。」

「魔法を使うには杖がいるのかー。使える魔法を増やすにはどうしたらいいんだ?」

「スキルのレベルを上げることで魔法になることが多い。あと、魔導書というのがあればそれを読んで詠唱し何度も使えば自分の魔法として登録される。」

「ふーん」

(どうしよう。これするべきなんだ?魔物を倒していけば強くなるんだよな……でも死ぬかもしれないし……)

「おい!お主行くぞ」

「行くってどこに?」

「そんなもん決まってるだろ。魔物を倒しに行くんじゃ。行くぞ!」

「まじですかー」

――

あれから10分ほどたち、ただ歩いているはずなのにすごく疲れた俺とドラゴンがいます。

「ねーなんか地球の時より体力ない気がするんだけど。」

「気のせ……い、じゃろ。はあ。早く歩け前に進めん。」

50mほど離れたところにいるドラゴンが何か文句を言っている。しばらくここには来れないと思い木にもたれかかった。

(すぐに見つかると思ったけど案外見つからないなぁ)

疲れて水を飲もうとしたがそもそも水がないことに気づいた。後ろを向けば流れの緩やかな川があったのでそこに向かおうと立ち上がる。

「のどが渇いたから川に向かおうぜ。……大丈夫か?」

俺は20m離れたドラゴンに声をかけて足早に向かった。するとそこには半透明な体をプルプルと震わせたスライムらしき魔物がいた。

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