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6ー2

 数日後、ルーナとリリーはある店にやって来ていた。


 あれから数回、リリーと共に編み物をした。

 ルーナが、作るのに夢中になってしまった。

 その結果、残りの毛糸が少なくなってしまったのである。


 そしてリリーは、一緒に毛糸を買いにいくことを提案してくれたのでした。


 そして現在はというと、リリーがよく訪れるという糸を専門に扱う店に来ている。


 馬車を下りてから、少し歩くと糸のマークがついた看板が見えてくる。


 リリーに尋ねる。


 「あのお店ですか?」

 「はい」


 店の前に到着する。

 『シュトリケン糸専門店』と看板が掲げられています。

 看板の文字が、つなぎ文字でカッコいいと思った。


 扉を開けると、店主女性が優しく迎えてくれたのでした。

 ルーナは、店主女性に挨拶をすると、店内を見ていく。

 棚全体に沢山の糸がびっしり隙間なくと並んでいます。


 ルーナは、思わず口に手を当てた。

 糸が細かったり、糸が太かったり、多種多彩(たしゅたさい)に揃っている。

 そのため、夢中で見続けてしまう。


 糸のほかにも様々な形のボタンや道具なども並んでいた。


 ルーナは、編み物の専用の糸の場所を見ていた。

 沢山あって、なかなか決めることが出来ずにいる。

 すると、リリーさんが隣に来た。


 「どの糸にするか決まりましたか?」

 「まだどの糸にしようか悩んでいます」

 「ではこちらはどうでしょうか?」


 リリーはセットで販売されている、毛糸を手に取る。

 その毛糸のセットの中には、様々な色がある。


 「十二色も入っていますし、これを購入します」


 そういうと、ルーナはリリーから毛糸を受け取ると会計に持っていきます。


 会計に持っていくと、店主女性がいう。


 「百リトルでございます」


 ルーナは、巾着からコインを取り出し支払う。


 「ちょうどいただきました」 


 商品を受け取る。

 店主女性は、「お嬢さん、また来てくださいね」と言ってくれたのでした。


 ルーナもまた来ると返した。


 二人とも会計を済ませると、店を出る。


 リリーは、ルーナに街を散策することを提案する。


 「少し街を見てみませんか?」

 「良いですね。行きましょう」


 ルーナは思った。

 いつもなら、シャルルが横にいる。

 でもいつもとは違い、新鮮な気持ちになる。


 二人は、アクセサリー専門店に立ち寄ることにした。


 扉を開けると、きらびやかな宝石やアクセサリーが透明なガラスに囲われた棚の中に置かれています。


 「キレイ……」


 ルーナは、値段を見て驚く。

 自分では、手が出せないほど高価な値段でした。


 その店を出ると、道端でアクセサリーを販売している露店を見つけた。

 そこは、一つ一つ手作りで作っているという。

 さっきの店よりも手に取りやすい値段でした。


 「リリーさん、これリナーさんと私でお揃いにしませんか?」

 「良いですね。リナーも喜びます」


 ルーナは、花の形のブレスレットを三つ選びました。


 「どうですか?」

 「素敵ですね」


 ルーナは、店主に選んだ商品を差し出す。


 「これをください」

 「三十リルトですね」


 ルーナは、三十リルト支払う。


 「ちょうどですね。どうぞ商品だよ」


 店主は、ルーナに商品を渡す。


 その後も、洋服店や食器専門店なども寄った。


 「ルーナ様、そろそろ帰りましょうか」

 「そうですね。帰りましょう」


 二人は、馬車に乗り込む。


 「本日は、様々な場所に行けてよかったです」

 「ええ、本当に。屋敷に戻ったら、アクセサリーをどれにするか決めましょう」

 「そうしましょう」


 天気が、晴れて本当に良かった。


 屋敷に到着した。

 三人が集まると、テーブルにブレスレットを広げる。


 一つ目は、アネモネのブレスレット。

 二つ目は、チューリップのブレスレット。 

 三つ目は、ネモフィラのブレスレット。


 「お二人はどのブレスレットにしますか?」


 二人は、悩んでいるようです。

 リリーは、決まったようです。


 「では、私は白色のブレスレットにいたします」


 次にリナーが、ブレスレットを手に取ります。


 「私は、赤色のチューリップのブレスレットにいたします」


 ルーナは、残った青色のネモフィラのブレスレットを手に取る。


 「では、私は青色のブレスレットですね」

 「ルーナ様、このブレスレット大切にいたしますね」

 「私も大切にいたします」


 二人とも喜んでくれてよかった。


 ブレスレットの青色は、ルーナの片方の瞳の色にとても似ていました。


 花の図鑑を広げる。


 イラストでしか見たことがないネモフィラ。

 実物の花を一度は見てみたいと思った。


 【ネモフィラ】

 日照が多く、冷涼な気候。

 森の周辺に生息する。


 ルーナは、早速買ってきた毛糸で編み物をする。


 部屋が暗くなり、編み物をするのをやめる。

 一階に下りると、ちょうどシャルルが、玄関の扉を開けるところでした。


 「おかえりなさいませ」

 「帰ったよ」


 ルーナは、シャルルの顔を見るなり嬉しくなる。



 夕食を食べながら、リリーとの思い出をシャルルに話します。


 「糸の専門店に行ったのですが、店内は糸だけでした。ずっといられるように感じました」 

「よかったね。ルーナ」


シャルルは、ルーナの話しに相づちをする。


「そうか機会があったら一緒に行こうか」 


 シャルルが、ルーナの手首にあるブレスレットについて聞いてくる。


 「これは、リリーさんとリナーさんとお揃なんです」


 ルーナは、シャルルが良く見えるように見せてあげます。


 「そうか。お揃いか」


 食堂には、心地よい時間が流れていたのでした。



 部屋に戻ると、日記に記す。

 『リリーさんと街に出掛けた。糸専門店に行った。三人でブレスレットにお揃いにした。青色のネモフィラの花のブレスレット。楽しかった』


 ルーナは、幸せな気持ちで一日を終えた。




 翌朝。

 いつも通り身支度をしていきます。

 身支度を終え、窓の扉を開ける。

 雲一つない青い空が広がっています。


 ルーナは少しずつ、明るくなりました。

 そして、自分の意思を持ち始めました。

 ここに来てルーナは、本当に変わりました。

 ルーナは願いました。

 どうか、どうかこの幸せがずっと続いてほしいと…。





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