4.海も問題ないよね?
もう1話今日は投稿予定です。
「目覚君。今日は私がお相手しますね」
休み明けの月曜日。その日は明里ちゃんがバイトのため、僕の相手は葵南ちゃんがしてくれる。葵南ちゃんを相手にするときは、
「ねぇ。葵南ちゃん。そんなものなの?もう限界なの?」
「んっ/んっ/んっ/もっと!もっとぉぉぉぉ///////」
「欲張りさんだなぁ~。……ほら」
「っい/ああああああぁぁぁぁぁ///////////」
……何をしてるかはご想像にお任せするとして、僕たちは楽しんだ。ちょっと葵南ちゃんに買ってあげた大人のおもちゃも使ったりしたよ。
あと、すでに一線は越えて良くなったから、僕も昂ぶったらすぐに押し倒してるね。葵南ちゃんとの日はかなり激しいよ。
ただその分、激しいだけはあって、
「はぁはぁはぁ//素敵でしゅ……」
「お疲れ葵南ちゃん。……おやすみ」
葵南ちゃんは疲れて、すぐにダウンする。3時間くらいで眠りに落ちてくよ。僕はその間によるご飯の準備をして、明里ちゃんが帰ってくるのを待つわけだね。
では、逆に明里ちゃんに相手してもらう日はどうかというと、
「明里ちゃん。隙ありぃ~」
「ひゃっ!?……もぉ~。目覚君。お返しだよぉ~」
「あっ。明里ちゃん、そこはちょっと!?」
そこまで激しくはないけど、2人で甘い雰囲気を楽しむ。勿論葵南ちゃんの時と同じく、僕の気持ちが止まらなくなったら押し倒すけどね。
でも、そこまで疲れるわけでもないから、
「へぇ~。そんな風に作るんだ」
「そうだよぉ。そうしないと焦げ付いちゃうからね」
「あっ。しかも並行作業してる。……手際が良いねぇ」
偶に僕が料理してるところを観察されたりもする。これに関しては本当にたまにだけどね。
ただ、アルバイトでもしかしたら調理もすることに鳴るかもしれないから、学んでおきたいんだってさ。いつか上手くなったら僕に食べさせてくれるらしいけど……いつになるだろうね。僕のレベルが高すぎて10年は出せないと思うって言われたし。それより先に借金を返済してお金を貯めて、僕との子供ができる方が早いかもしれないとまで言われたし。
……頑張れ!明里ちゃん。僕はいつまででも待ってるから。
「うぇ!?そこの合間でソースつくるの!?……すごぉ」
待ってるから……。
と、明里ちゃんに見せながら料理をしてたんだけど、
「あっ。葵南が、今日は電車が遅れるから10分くらい帰るのが遅れそうだって」
「あっ。そうなの?もう少しゆっくり作れば良かったかな」
葵南ちゃんが帰ってくる時間が遅くなるらしい。でも料理も完成したわけで、僕たちは暇になる。ただぼぉっとしながら葵南ちゃんを待つのもどうかと思ったから、明里ちゃんと雑談を。
テーマはもう7月になったということで、
「もう少ししたら、海にでも行く?」
「おぉ~。海ね。私、海に遊びに行ったことないんだよね。神道家にいたときに、海の化け物と戦うお仕事はやったんだけど」
そう言われて考えてしまうのは、沢山の触手に絡まれている明里ちゃん。そういうゲームだったから、どうしてもそういうイメージにいっちゃうんだよね。
「大きいヒトデみたいなのでさ、全身を動かしてパンチっぽいことをしてくるんだよ」
「へぇ~。……行くときにはそういうのが出てこないと良いんだけど」
「そうだねぇ。……あっ。そういえば海に行くって事は、水着っていうのが必要なんだよね?私持ってないんだけど。と言うか着たこともないし」
どうやら水着がないらしい。着たこともないっていうのはまたなんとも……。明里ちゃんの体となると、やっぱりビキニっぽいのになるかな?
他の人に明里ちゃんの肌を見られるのはなんかもやっとするけど……まあ、変なのに絡まれないようにだけ気をつけることにしよう。
「じゃあ、今度買いに行こうか。葵南ちゃんもきっと持ってないよね?」
「そうだねぇ。3人で買いに行こう!」
「あぁ。……うん」
僕は少し歯切れの悪い返事をする。……3人で、か。
確かにお金を僕が出すつもりではあるんだけどさ。
「ん?どうしたの目覚君。一緒に行きたくないの?」
「いや、その何というか、僕の水着は中学生の時から全く変わらないというか……」
「あっ……」
明里ちゃんは察した表情に。
実は、僕は中学生の3年間全く水着を買えてないんだよね。安全面を考慮して上にもジャージ式の水着を着てるんだけど、それもサイズはずっとぴったり。おそらく今年も、ね。
もうちょっと背丈が欲しいような。もうちょっと身長が伸びても可愛さは維持できると思うんだよね。
そんなことを話していると、
「ただいまぁ!」
葵南ちゃんが帰ってきた。暫く洗面所にいた後、首輪を着けて僕たちの所に。
少し申し訳なさそうな顔をしながら、
「すみません、遅れてしまって」
「いやいや。電車が遅れたなら仕方ないよ」
僕は葵南ちゃんの謝罪に首を振る。自分と関係ない要素で怒られてもどうしようもないだろうからね。そんな理不尽なことで怒ったりはしない。というか、僕があんまり怒ることがないんだけどさ。
「そうですか。ありがとうございます……それで。何のお話をされてたんですか?」
机の周りに座ってる僕たちを見て、葵南ちゃんはそんな質問を。スマホとかを見てない状態だから、2人で話してたのが分かったんだろうね。
質問に笑顔を浮かべた明里ちゃんが、
「あのね!もう少ししたら海に行こうっていう話をしてて、そのために水着を買おうって話になったんだよ!」
「あぁ。海かぁ。良いねぇ!……でも、水着かぁ。中学生の時の入らないかな?」
そんなことを呟く葵南ちゃん。ただ、その水着を持っているわけではないと思う。神道家で与えられた服は、ほとんど神道家に残してきたみたいだからね。神道家から離れるっていう意味を込めてのことなんだとは思うんだけど、葵南ちゃんの服を残されても神道家も困るよね。
いや、もしかしたらどこかの主人公が下着を被ったりしてるかもしれないけど。……流石にそれは僕の偏見かな?偏見、だよね?
「中学生の時のっていうのは、スク水?」
「はい。そうですよ。スク水です」
葵南ちゃんのスク水。中学生くらいのと比べると、おそらくきついと思うんだよね。僕とは違って身長も大きくなってるだろうし、
「ここのサイズが、絶対合わないと思うんだけど」
「へ?あ、ああ。そ、そそそ、そうかもしれないですね」
僕がペシペシと叩いたところを見て、葵南ちゃんは少し顔を赤くする。
僕は知ってるんだよ。最近また1サイズ大きくなったことを。そして、明里ちゃんの方は2サイズ大きくなったことを!勿論身長が伸びてることもね!!
……なぜ僕は変わらないんだろうか。
「大きくなったのは、目覚君の所為じゃない?触ると、っていうか、揉むと大きくなるっていうし」
「そ、そうですよ!目覚君の所為です!だから、責任持ってサイズに合った水着を買って下さい。!!……勿論、買ってもらうんですから種類は目覚君の好きなものにして頂いて」
ほぅ?そんなことを言ってきたか。
「マイクロビキニとか買っちゃうよ?」
「そ、それは恥ずかしいですけど!……でも、目覚君は私たちを肌が他の人に見られて、嬉しいんですか?」
「ぅぐ!」
痛いところをつかれた。そう言われると、ちょっと布面積が大きいものを買いたくなっちゃうじゃないか!……でも、
「な、なら、プライベートビーチに行くよ!僕の持ってる島なら貸し切りで使えるからね!!」
「……お、おお。そうですか」
「よく分からないけど、どこかの島に行くことになったの?」
それなら他の人がいないから、きわどい水着にしても問題ないね!うん!問題ない!
……いや。待って。落ち着いて考えよう。
「それだと恥ずかしくないよね?やっぱりそれじゃダメかな……」




