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あなたの後ろにいるのは…。  作者: 柘榴
「session1」
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第三話「孤独」

病院にて———


「脳にはなんの異常も見受けられません」


ここは、市立上奏院病院———


華江の紹介で、ある脳外科医に診断を受けていた陽子であった———


頭髪が左右に長く、中央が禿げている、白髪の初老の医師はそう言った。


陽子は納得がいかない、といった様子で、


「そんなハズないです!先生!!もう一度、ちゃんと検査してください!」


医師は、


「君は12歳だったね。多感な時期だ。精神的なモノだろう。大丈夫、一時的なモノだ」


「………。」


陽子は落ち込むほかなかった…。


そして翌日の学校で———


華江が、


「私の紹介した病院、どうだったあ?原因わかった?背後からの視線の!」


「それが…」


陽子は真実を言い出そうとしたが、直前で、華江がせっかく紹介してくれたのに、期待を裏切りたくない、という思いを強くし、


「脳の一時的な幻覚症状だってさ〜、だから時期に治るよ。ありがと!華江!」


華江は、


「良かった〜!これでもう変な心配しなくて済むね、良かったあ〜!」


華江は陽子に抱きついた。


陽子はどこまでも孤独だった——

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