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迎えた仔牛に願いを込めて。

作者: Irene
掲載日:2021/02/20

雪降る夜に迎えたお前、

光り輝くあのお方が、私に与えられたお前。

そう、震えるでないよ。

とって食いはしないから。


ああ、思い出すねえ?去年の今頃を。

お前の前に頂いた仔を。

今のお前より小さく、

震えていたあの子を………


おや?興味があるのかい?

お前の前にここに居た仔のことが………

では、この老いぼれの思い出語りにつき追うておくれ?

あまり良い話ではないがの?


小さく震えるあの仔を今でも覚えておる。

尊きお方から頂いた大切な仔。

頼りなく震えてたあの仔。

その身に悲しみを宿していた仔………


愚かな私は気づかなんだ。

その悲しみの大きさに。

それを必死に隠そうとしたあの仔に。

あの頃、気付ければ………何か変わっておったかのう?


最初は風邪だと思ってたんじゃ。

すぐに治る、他愛ないものと。

じゃがいつまでたっても治らんかった。

尊きお方に聞いても悲しい顔をするだけで、何も教えてくれん。


衰弱するあの仔を看てる日々。

ああ、変われたらと思う日々。

寝ずに看病する日々。

何度、尊きお方に助けを乞うたか………


今はもういないあの仔。

最後まで私に恨み言を言わなんだ。

尊きお方に引き取られし時、

一つの約束をくれたんだよ。


なあ?新たな仔よ。

いまだ震える幼い仔よ。

病に侵されし仔よ。

懸命に生きようと足搔く仔よ。


共に戦おうぞ。

今、世界に存在するすべての物と共に。

手を取り、知識を合わせ、

その病魔を消そうぞ。


あの仔は私に約束を残した。

おぬしは貪欲に生きようと足搔く。

いと尊きお方は見守るだけだが、

私は動くことができる。


私は絆。

私は希望。

私は癒し。

私は………主らと供に足搔くモノ。

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