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第1話 嫌われている男
今日も布団の上でスマホを弄る。
周りにはカップラーメンのゴミと、
散らかった服。
いつもの事だ。
今や日常茶飯事となっている。
俺は佐伯 尚。
地味な無職ニートだ。
俺は生まれてきてから24年。女子、というものに触れたことが無い。
いや、触れれなかった。
何故か。
嫌われてたから。
修学旅行の班決めの時なんか、
女子は全員熱苦しいほど燃えながら、
ジャンケンをしている。
俺はそれを見て思った。
そんなに俺と同じ班が嫌なんだなと。
また、席替えの時なんか、
俺の横で
またもや女子が熱く燃えながらジャンケンをしている。
俺はまた、思った。
そんなに俺の隣が嫌なんだなと。
そして、勝ったであろう女子が、
顔を赤くしてこっちへ来て、
「よろしく」と言う。
俺は悟った。
女子は俺を嫌っていると。
まぁ、そんな訳で、色々あり、
ぼっちな訳だが、
ちょっと眠くなったので、寝ることにした。
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起きたら、そこは見知らぬ場所だった。