表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/19

担任〜後編〜

(注意;この話は前編とは違い主人公の視点でって当たり前か(笑)

とりあえず本編をお楽しみ下さい)


 僕がこの学校に通い始めてから少し経つ。

いろんな事があった。

とにかくこのクラスの生徒の美少女率が高いこと。

そのみんなが性転換者であること。

そしてこのクラスに入学(編入)してすぐ僕に彼女が出来たこと。

ほんの少しの間なのにめまぐるしい出来事が一杯あった。


 ここで僕のクラスの担任を紹介したいと思う。

担任の名前は沖村おきむら 砂波さなみ先生。

最初の自己紹介で自らを「天才」とのたまう人だ。

かなり変わった人だと思う。

しかし、自らを「天才」と宣うだけあってこのクラスの体育を除く全教科とこの学校独自の「女性科」の授業を受け持つ。

そしてこの先生はいくつもの博士号を持ち、琴、三味線、日本舞踊は師範の資格を持つらしい。

自分を天才と言うだけあってかなりのハイスペックだ。


 しかし、この先生はこのハイスペックを打ち消すぐらいの特徴がある。

それはドジっ娘です。

必ず1日1回は盛大に転びますし、小さなミスも数え切れないほど。

普段の先生を見ていると天才と称するにはほど遠い存在のように思います。

それにボーッとしていることが多くなぜかその時は恍惚に満ちた幸せそうな顔をしています。

一体何を考えているのか。


 それにしてもこの先生の初めの挨拶はあまりにも衝撃的だった。

「いきなりですが私は天才です。

教師になったばかりですが必ずやあなたたちを立派な女性にします。

と言うのも私は数々の研究所の誘いを断ってこの学校に来ました。

私はあなたたちを一人前の女性にする自信があります。

なぜなら天才だからです。

それにしてもこのクラスは美少女が多いですね。

しかも元男の子たちだなんて。

やっぱりリアルはいいものですね。

腐っていた私にとっては眼福ものです。

(性転換)前を想像し、今を想像し、本当に萌えます。

まぁ、私的な話は別にいいとして私はこのクラスの体育以外の全ての教科を担当します。

私はこれでもそれらの全ての教員の専修免許状を持っています。

これから毎日あなたたちに会うことになりますがどうか私を楽しませて下さいね」

言っていることの半分は分からなかったがとにかくやばい人だと僕は思った。


 この担任は見た目は清楚な大和撫子なのだが中身は本当に残念な人です。


 とにかくこの担任は危なっかしい。

だから僕のクラスには副担任がいます。

その先生は石橋いしばし 志真しま先生。

担当は体育です。

最初、この先生は男かと思った。

しかもかなりのイケメン。

自己紹介の時は

「あ〜、最初に言っておくが俺は女だ。

性転換者でもない。

担当は体育とこいつだ」

と言って担任を指さした。

どうやら担任の面倒係のようである。

「それと保健も担当だから女子の基本的な体の構造や女子の心理構造なんかもみっちり教えることになるから。

言っておくけど恥ずかしがらずに聞くように。

一応俺も女だから女の先輩としていろいろ教えるからな。

でも俺が教えるとなぜか生徒は恥ずかしがるんだよな。

一応同性だからな。

自慢じゃないけど昔からバレンタインになるとチョコも一杯もらうし告白も一杯された。

女からだけどな。

ていうか男にモテたことがない。

何で俺は女にばかりモテるんだ!!

俺は恋愛対象は男だから。

女は恋愛対象外だから。

もちろんうちの生徒も対象外。

だいたいこいつ(担任)の面倒見るので精一杯だしな」

確かに女性からはモテるルックスだと思う。

仕草も男っぽい。

この人から女性のなんたるかを教わることには若干違和感がある。


 今までの授業の様子はと言うとまずは沖村先生。

この先生の授業は非常に分かりやすい。

そして「天才」と言うだけあってかなりのハイスピードで授業が行われる。

そしてどんな難しい質問にも的確に答えるぐらい有能だ。

かなりのドジっ娘という要素を除けばかなりのハイスペックだと思う。


 しかし、そのハイスペックを打ち消すぐらいのドジっ娘。

とにかくこの先生は性格も行動も危なっかしいのだ。


 そして石橋先生。

彼女は本当にイケメンでクラスの女子たちはかなり騒いでいた。

最初の体育の授業の時には既に何人か告白されたみたいでその全てを断ったそうだ。

授業が終わるとクラスの女子たちは「私の体を触ってくれた」「あの先生本当にかっこいいよね」と騒いでいる。


 ちなみにこのクラスには僕を含め女子しかいない。

何せ女子校だから。

では何でこういう書き方をしたのかというと僕自身、自分が女子であると言うことにまだ慣れていないからだけど。

そして僕もいずれイケメンにキャッキャ言うことになるのだろうか。

少し不安です。

その前にまずは周りに女子がいることに早く慣れないと。

彼女もいることだし。


 ちなみに沖村先生と石橋先生は一緒に同居している。

お互いに男性が恋愛対象なので恋愛関係ではない。

家賃を浮かすためだと言っていた。

石橋先生は沖村先生が非常に危なっかしいから見守っているとも。

普段も石橋先生は沖村先生の面倒をしきりと見ています。

そして端から見ているととても仲良しな先生たちです。


 とにかくこの2人の先生で一年過ごすことになりそうです。

 


 




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=144158326&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ