1話
朝がきた。
いつも通りの朝だ。
またいつもの朝だ。
そろそろ母さんが起こしにくるなー。なんて思って待っていると予想通り。
「クーちゃーん。クーちゃん起きてー朝よー」
まだ早いんだよなー。辛い。
「ほら起きて。ご飯もう出来てるよ」
飯は食いたいが行きたくない。ここは一丁やったるで!
「母さん。朝ってなんでくると思う?」
「え?えっとお日様が昇るから?」
よし乗った。流石母さん優しい。
「そっかそっか。それじゃ夜は?なんでくるの?」
「んーと、それはお日様が沈むからかな」
「ということは、明るい時が朝で、暗くなると夜でいいんだよね?」
優しい母さんなら答えてくれるはず!
「うーん………そう…だね。うん!クーちゃんは賢いねー。」
これで納得してくれる母さん大好きです。
あとはたたみかけるだけだ!
「つまり!この部屋はカーテンで日差しを遮っているため暗くなっている!ということは今は夜!お休み!」
勝った………あとは夢の中に戻るだけだ!
「うーん。でも早く起きないとお父さん起こしに来ちゃうよ?」
「おはようございます!」
ですよねー
「遅いぞ!何をしていたクライスト!」
声でかいよ。圧がすごいよ。
「ごめんなさいおと「早く座れ!飯が冷める!」あ、はい」
早いよ。もうちょい聞いてよ。
「おにいちゃんおはよー!」
はい癒された。妹が可愛すぎて嫌なこと全部忘れた。
「おはよう。エリスは起きるの早いね」
「うん!ひとりでおきれたんだよ!えらい?えらい?」
お兄チャンス来た!めっちゃなでなでしたるで〜。
「すごいねエリス。よし、お兄ちゃんがいいこい「おいクライスト!アイリスはどうした!」うるせぇ知るか!」
やべぇ………やらかした……
「父親に向かってその口の聞き方はなんだ!!」
「うぎゃ!」
ハンマーで殴られたような衝撃が頭に走り意識が遠のく。
「クーちゃんシーツ直してっていつも言ってるのに……ってクーちゃん?やっぱり寝るの?」
いや違うよ。と言いたいところで二度寝をする羽目になった。